Chapter.2
PCベンダーに聞く
2023年度の国内販売戦略とは?

各ベンダーに聞いた!
2023年お薦めPCラインアップ

NEC、Dynabook、日本HP、富士通、レノボ・ジャパンにそれぞれお薦めのPCを紹介してもらった。

VersaPro UltraLite タイプVG
画面サイズ:14インチワイド
筐体サイズ:幅313×奥行き218×高さ17.5mm
本体重量:約822g以下(Lバッテリー搭載時)
CPU:インテル Core i7-1255Uプロセッサー/インテル Core i5-1235Uプロセッサー
Chromebook Y3
画面サイズ:11.6インチワイド
筐体サイズ:幅290.4×奥行き212.2×高さ19.85mm
本体重量:約1.252kg(Wi-Fiモデル)
CPU:インテル Celeron プロセッサー N4500
dynabook R9
画面サイズ:14インチワイド
筐体サイズ:幅約312.4×奥行き224.0×高さ15.9mm
本体重量:約1.05kg
CPU:インテル Core i7 1360P プロセッサー(インテル EVO プラットフォーム)
HP Elite Dragonfly G3
画面サイズ:13.5インチワイド
筐体サイズ:幅約297.4×奥行き220.4×高さ16.4mm
本体重量:約1.0kg
CPU:インテル Core i5-1235U プロセッサーほか
HP Elite Dragonfly Chromebook Enterprise
画面サイズ:13.5インチ
筐体サイズ:幅約294.5×奥行き221.8×高さ16.6mm
本体重量:約1.27kg
CPU:インテル Core i5-1245U プロセッサーほか
LIFEBOOK U9312/K
画面サイズ:13.3インチワイド
筐体サイズ:幅307×奥行き197×高さ15.5mm
本体重量:約738g(標準バッテリー搭載時)
CPU:インテル Core i7-1265U プロセッサー(HTテクノロジー対応)
ThinkPad X1 Carbon Gen 10
画面サイズ:14インチ
筐体サイズ:幅約315.6×奥行き222.5×高さ15.36mm
本体重量:約1.12kg〜
CPU:インテル Core i7-1280P vPro
Enterpriseプロセッサーほか
ThinkPad X13s Gen 1
画面サイズ:13.3インチ
筐体サイズ:幅約298.7×奥行き206.4×高さ13.4mm
本体重量:約1.06kg〜
CPU:Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3
ThinkPad C14 Chromebook Gen 1
画面サイズ:14インチ
筐体サイズ:幅約325.4×奥行き217×高さ19.83mm
本体重量:約1.56kg〜
CPU:インテル Core i5-1235U プロセッサー

持ち運びやすく利便性の高いモバイルノートで

VersaPro UltraLite タイプVG
多様化する働き方に応える機能と
利便性を強化
ハイブリッドワークを支援するフラッグシップモデル。本体重量822g(Lバッテリー搭載時)と軽量で、本体サイズは13インチクラスのノートPCと同等のサイズながら、14インチワイドのモニターサイズを備える。周囲の音をカットして自分の声をクリアに伝える「ビームフォーミング」機能が新たに追加された。

 コロナ禍によって在宅勤務によるテレワークが中心となっていた働き方も、昨今はオフィスへの出社とテレワークを組み合わせたハイブリッドワークがスタンダードなスタイルとなった。こうした働き方や生活様式の変化を捉え、多様化する新しい働き方を支援する端末を提供しているのがNECだ。

 NECはハイブリッドワークを支援するビジネスPCの要素として、業務効率を維持する「事業継続」、どこにでも持ち運べる「モビリティ」、顔認証や指紋認証に対応した「セキュリティ」、Web会議向けの機能などを有した「利便性」といった四つを挙げる。そしてそれらをカバーしたビジネス向けWindows 11モバイルPC「VersaPro UltraLite」シリーズとして、新たに13.3インチモニターを搭載した「UltraLite タイプVN」を商品化した。また、ハイブリッドワークを強力に支援するフラッグシップモデルとして提供している14インチノートPC「VersaPro UltraLite タイプVG」も、CPUやメモリー、セキュリティ機能を強化した新モデルをリリースしている。

 タイプVNは約993g(Mバッテリー搭載時)、タイプVGは約822g(Lバッテリー搭載時)とどちらも本体重量1kgを切る軽量モデルだ。CPUには、インテル第12世代CPUを採用するだけでなく、新たにインテル vPro Essentialsにも標準対応した。またIOS自己回復機能、マイクロソフトが提唱するSecured-core PCにも対応するなどセキュリティも強化されている。

 NEC スマートエッジ事業部門 DWPサービス統括部 スマートデバイス戦略グループ 士反祐輝氏は「Web会議をより快適にする機能も強化しています。もともとサウンド品質を向上させるヤマハ製ソフトウェア『AudioEngine』を提供し、会議シーンに合わせた音でWeb会議をスムーズに行えるようにしていましたが、このソフトウェアに、今回『ビームフォーミング』機能を追加しました。本機能はマイクの前後のみに集音範囲を絞ることで、周囲の音をカットして自分の声をクリアに伝達できるものです」と語る。例えば話者の隣などで、同じようにWeb会議を行う人がいても、その音が存在しないようにクリアな音声で会話できるのだ。加えて、電波干渉が少なく高速な通信が可能なWi-Fi 6Eに対応など、使いやすさにこだわっている。

文教市場向けChromebookも好評

Chromebook Y3
教育現場への安定供給を実現する
NEC製Chromebook
GIGAスクール構想により教育現場でも多く導入されたChromebook。360度回転するコンバーチブルタイプのモデルで、授業に合わせた四つのスタイルで利用できる。米国防総省が定める調達基準「MIL規格」に準拠したテストをクリアしており、学校で安心して使える堅牢性を担保する。

 「当社は文教市場と相性が良いChromebook『Chromebook Y3』も提供しています。Wi-Fiモデルのほか、LTE対応モデルもラインアップしており、校庭などに持ち出して使うことも可能です。GIGAスクール構想による端末需要が落ち着き、一部の企業さまなどは従来ほどChromebookに力を入れていないようですが、当社は安定したChromebookの供給を継続しているため、安心して利用してもらえます」とNEC パートナーソリューション統括部 ストック営業グループ 主任 岡 奈津実氏。

 NEC プラットフォーム販売部門 シニアディレクター 加藤賢一郎氏は「Windows PCとChromebookというOSの異なるPCを両方提供している点は当社の大きな強みです。Chromebookは文教でのシェアが高いですが、一部企業などでは業務用端末として採用されるケースもあります。ハイブリッドワークが進む中で、企業ユーザーからのニーズも徐々に変化していますので、活用スタイルに合わせて全方位で最適な製品をお届けしていきたいですね」と展望を語った。

(左)NEC パートナーソリューション 統括部 ストック営業グループ 主任 岡 奈津実
(中)NEC プラットフォーム販売部門 シニアディレクター 加藤賢一郎
(右)NEC スマートエッジ事業部門 DWPサービス スマートデバイス 戦略グループ 士反祐輝

ハイパフォーマンスなCPUと完成度の高い筐体で
モバイルノートPCに“革命”を起こすRシリーズ

Dynabook
執行役員
国内マーケティング本部
中村憲政

 やりたいことを持ち歩く。この1台で景色が変わる。

 そんなキャッチフレーズと共にDynabookが2月17日から新たに発売した個人向けWindows 11モバイルノートPCが「dynabook R9」(以下、R9)「dynabook R8」(以下、R8)だ。「RシリーズのRはRevolutionを意味し、当社のモバイルノートPCのラインアップの中でも革命を起こすようなプレミアムノートPCに位置付けられています。今回は他社に先駆けて、最新の第13世代インテルCPUを搭載したことに加え、当社の独自技術『dynabook エンパワーテクノロジー』を適用しており、非常に高いパフォーマンスでユーザーの“やりたいこと”に応える端末です」と語るのは、Dynabook 執行役員 国内マーケティング本部 中村憲政氏。R9およびR8で搭載している第13世代インテルCPUのPシリーズは、ハイブリッドCPUにより動画編集など負荷の大きい作業やマルチタスクも高速で処理できる。加えて、ノートPCの冷却・放熱技術やシミュレーションに基づく筐体設計技術などを駆使したdynabook エンパワーテクノロジーによって、非常に高いパフォーマンスを実現できるようになっている。

「インテルは11世代CPUから熱電力設計に幅を持たせています。これにより、ベンダーのPC設計によって同じCPUの型番でも最高性能が変わります。具体的には、空冷技術によって常に最高の性能でCPUを稼働し続けられるのです。稼働時間や本体の薄さ、軽さ、大きさなどの制約がある中で、効果的に放熱ができるのは当社の技術力ならではです。また、R9ではインテルが認証する高品質ノートPCの証でもある『インテル Evo プラットフォーム』を搭載し、最高のノートPC体験を提供します」と中村氏は力強く語る。

 もちろん、R9とR8はCPU性能の高さだけでなく前述した“制約”となりがちな本体サイズや重量をクリアしつつ、堅牢性も両立している。本体重量約約1.05kg(R9)および約940g(R8)と軽量であるだけでなく、本体サイズは13.3インチ並みでありながら、14インチワイドモニターを搭載している。本体の薄さも約15.9mmと薄型で持ち運びがしやすい。また、持ち運ぶ際の落下や振動、衝撃、温度変化などでの故障を防ぐため、米国防総省が制定したMIL規格に準拠した10種類の耐久テストをクリアし、堅牢性も担保している。バッテリーもR9で約24時間、R8で約20.5時間稼働をサポートし、1日中持ち運んでも安心して使える。

ツールに依存しない背景設定

dynabook R9
モバイルPCとしての総合力の高さでやりたいことを持ち運ぶ
「Revolution」の頭文字を取ったRシリーズから登場したモバイルノートPC。CPU性能や軽さ、堅牢性、バッテリー性能、使いやすさまでを総合的にカバーしたバランスの良い1台だ。第13世代のインテルCPUは独自技術「dynabook エンパワーテクノロジー」によって、より高い性能を引き出している。

 すっかり定着したオンラインコミュニケーションに便利な機能も複数搭載している。例えばカメラ映像からAIが人を識別して、背景フィルターをかける「AIカメラフィルター」などは、Web会議ツールに依存せず背景を設定できるため利便性が高い。今回、機能強化を行いPC内にある画像を背景画像として選択できるようになった。

 中村氏は「当社のR9、R8は全ての機能が高い次元でバランスが取れたオールインワンのモデルです。Rシリーズは法人市場向けにはRJシリーズとして提供しており、総合力を武器に企業の皆さまの業務を支援します。また企業の情シス担当者の負担を減らすため、PCの導入から廃棄までを当社が代行管理する『ライフサイクルマネジメント運用サービス』(LCM運用サービス)の強化も進め、セキュリティを意識した企業さまのサポートをさらに強化していきます。ディストリビューターの皆さまとも連携し、PC業界の拡大を進めていきたいですね」と展望を語った。

ハイブリッドワークに適したPCに需要

左:日本HP
  パーソナルシステムズ事業本部
  クライアントビジネス本部
  CMIT製品部 部長
  岡 宣明
右:日本HP
  パートナー営業統括
  第一営業本部 第二営業部
  部長
  安部正則

 ノートPCの特長やトレンドは、時代により目まぐるしく変化してきた。PCベンダー各社がトレンドとオリジナリティを追求する中、日本HPも昨今のハイブリッドワーク需要を受けたさまざまな機能刷新を行っている。今回は、Windows 11に対応する13.5インチワイドノートPC「HP Elite Dragonfly G3」と13.5インチChromebook「HP Elite Dragonfly Chromebook Enterprise」の有用性を聞いた。
 
 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 CMIT製品部 部長の岡 宣明氏は、昨今の市場をPCベンダーの立ち位置からこう俯瞰する。「コロナ前のPCといえば15インチが多く、主な用途はコンテンツの消費、作成でした。しかし、コロナ禍によってWeb会議ツールとして使う割合が増大しました。テレワーク開始当初は、Web会議ツールの動作の悪さや、マイクやスピーカーの音声も聞き取りにくさなど課題が多く散見されていたのです」
 
 そうした状況を踏まえ、ハイブリッドワーク向けに機能を強化したのが2022年に発売した上記の2機種だ。両製品共通の特長を岡氏はこう説明する。「この2機種の特長として、自動で明るさを調整する5MGピクセルカメラを搭載しています。Web会議や商談などの際、ユーザーをシャープに映すため、お客さまなどに良い印象を与えられます。広角な88度で、少々リラックスした体制でも顔にフォーカスするなどが可能です。画面の比率を3:2にしたため、少々縦長仕様となっています。セカンドディスプレイがなくても表計算ソフトの行を長く表示でき、プレゼンテーションソフトなどでも下のリボンを大きく表示して作業できますので、生産性を向上するでしょう」

 「世界で最も安全」なPCを標榜する日本HPが考える、今後Windows 11刷新に伴うリプレースに当たってのセキュリティの重要性とは何か。同社 パートナー営業統括 第一営業本部 第二営業部 部長の安部正則氏はこう話す。「当社はウイルス対策ソフトの『HP Wolf Security』としてさまざまなウイルス対策ソフトを提供しているため、いろいろなセキュリティソフトを買い足す必要がありません。例えばEmotet対策として、受信メールに悪質なファイルを含んでいる場合は、それを検知して隔離する機能を標準で搭載しています。さらに、有償オプションを追加することでPDFだけではなく、PowerPointやWordなどを悪用したサイバー攻撃から保護したりするなどよりセキュアな設定が可能です」
 
 ダイワボウ情報システム(DIS)が販売する日本HP製品の「ダイワボウオリジナルモデル」は、単体の価格据え置きで、前述したウイルス対策ソフトの有償オプション「HP Wolf Pro Security Edition」を標準装備。コスパよくハイブリッドワークを始められる。

時代や用途に沿ったPCを展開

Web会議と保護機能を強化!Dragonflyの
WindowsPCとChromebook
HP Elite Dragonfly G3は縦長の画面なので、コンテンツを表示したりWeb会議をしたりなどマルチタスクを手助けするだろう。コンバーチブル型のHP Elite Dragonfly Chromebook Enterpriseは、タブレット型に変形して利用可能だ。

 今後のChromebookやWindowsの将来展望について、安部氏はこう話す。「文教向けのChromebookに関しては、小中学生は2021年に1人1台端末が導入され一段落した状況です。しかし、ビジネスでChromebookを使うお客さまは非常に少なく、そもそも、Chromebookの法人向けの機種を持っているメーカーも少ない状況と言えます。当社は、高性能なChromebookを提供し、支援体制を強化しています。Windows端末は、Windows 10でもWindows 11でも、ローエンドからハイエンド、13〜15インチまでの豊富なラインアップを今後も強化していきます。セキュリティやWebカメラなど諸々の機能などでお客さまのリッチなハイブリッドワークを支援していきます」

ユーザーの声を受けた豊富なラインアップ
軽量さだけでない拡張性にカギ

富士通
CCD事業統括部
プロモーション推進部
部長
丸子正道

 富士通ではこれまで、「Mobility, Security, and Usability」をコンセプトに設計した「LIFEBOOK」シリーズを提供してきた。LIFEBOOKシリーズはWindows 11刷新を契機としたリプレース端末として、企業にどのようなメリットをもたらすのか。

 富士通 CCD事業統括部 プロモーション推進部 部長の丸子正道氏は、「LIFEBOOK U9312/K」を紹介し、富士通の取り組みやその背景をこう語る。「コロナ禍によってテレワークが主流になる中、お客さま自身もテレワーク向けのPCを選ぶ傾向が強まっています。それを受け、2017年に出したのが『LIFEBOOK U9シリーズ』の初代機『U937/P』です。軽量さを主軸とした同シリーズは、テレワーク状況のさまざまなニーズを受けて改善、強化してきました」

 軽量PCが続々登場する中で、富士通は他社製品との優位性をどう確保しているのか。「U937/Pは他社よりも先行して重量800gを切る試みにチャレンジしており、軽量さに自信を持って販売しています。そこから、堅牢性の強化や、パフォーマンス向上のための最新テクノロジーを搭載するなど、目には見えない細かい部分を洗練させてきました。代表的なマシンにコンバーチブルPC『LIFEBOOK U9312X/K』や14インチノートPC『LIFEBOOK U7412/K』、15インチノートPC『LIFEBOOK U7512/K』などがあり、お客さまの条件に合わせて機種を派生させてきたのです」(丸子氏)

 丸子氏は、LIFEBOOKでこだわってきた設計の一つとしてキーボードの打鍵感を挙げる。「キーボードは業務生産性に大きく関わります。そのため、指の力に応じてエリアごとにキーの重さを2段階に調節する『2段階押下圧』を採用しています。エンターキーなど端に配置されているキーを弱い力でも入力できます。また、当社のキーボードは、キーを最後まで打ち抜かなくても入力の検出が可能です。高速タイピングで業務を行うビジネスパーソンでも入力を落とさず検出できるのです。キートップは球面状でキーの中央が凹ませた『シリンドリカルキー』を設計し、キーの端を押しても入力されやすいなど確実な入力を支援します」

独自のPCセキュリティを実現

LIFEBOOK
軽量さと操作性を追求!ウェルビーイングを支えるLIFEBOOK
手のひら静脈認証はオプション機能のため、カスタマイズによって搭載可能だ。実際に認証を行ってみてもらうと、即座に手のひらを画面に映してロックを解除できた。

 Windows 11のポイントに、セキュリティの強化がある。しかし、OS上のウイルス・マルウェア対策だけでは不十分だと丸子氏は指摘する。「当社はOSだけではなく、BIOSのウイルス・マルウェア対策や本人認証の強化、PC側のデータ保護も重要と考えます」

 そうした必要性から、U9312/Kはセキュリティ対策機能を標準で三つ搭載している。まずは、PC起動時にBIOSへの攻撃や異常を検知し自動的に修復する「セキュアBIOSとEMC(Endpoint Management Chip)」がある。BIOSがウイルスの攻撃を受けて書き換えられ、PCが起動しないといったトラブルを回避できる仕組みだ。OSやプログラムを含む全データを書き込む際にSSDで自動的に暗号化する「暗号化機能付きSSD」は、ディスクを直接解析されてもデータの読み出しを不可にする。さらに、標準でタッチ式指紋センサーが搭載されていて便利だ。

 昨今の傾向も踏まえた同社の将来展望を、丸子氏はこう語る。「一度テレワークの利便性を経験すると、完全出社には戻り難いのではないでしょうか。ニューノーマルな働き方に刷新した現在、従来の働き方では当たり前だった負担が大きく軽減されています。新たな働き方によってウェルビーイングを志向するならば、テレワークが快適に行えるPCへのニーズは今後も増えるでしょう。当社は、使いやすさとセキュリティを基本骨格として、お客さまの要望に応えるPCを追求していきます」

高性能なカメラやマイクで
ハイブリッドワークを強力に後押し

レノボ・ジャパン
コマーシャル事業部 企画本部 製品企画部
マネージャー
ワークスタイル・エバンジェリスト
元嶋亮太

 ハイブリッドワークという言葉をキーワードに、ビジネスパーソンの働き方は大きく変化した。オフィス、コワーキングスペース、カフェ、自宅といった働く場所の選択肢が増え、会議や商談は対面だけでなく、オンライン会議も当たり前のように実施されるようになった。そうした、ハイブリッドワークを後押しする製品として、レノボ・ジャパンが提案するのが、Windows 11搭載の14インチハイパフォーマンスモバイルノートPC「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」(以下、X1 Carbon)と「ThinkPad X13s Gen 1」(以下、X13s)だ。レノボ・ジャパン コマーシャル事業部 企画本部 製品企画部の元嶋亮太氏は「ハイブリッドワークが進む中で、持ち運びに便利なサイズ、かつ作業効率も高い14インチサイズのノートPCがビジネスで多く求められるようになりました。X1 CarbonとX13sは、携帯性に優れているだけでなく、オンライン会議で頻繁に使用するようになったカメラやマイクといった機能面においても充実を図っています」とアピールする。

 オンライン会議を実施する際、ユーザーの懸念点として挙げられるのが、カメラ映りや周囲の雑音だ。照明が暗すぎたり、明るすぎたりする場所や周囲の話し声など、ユーザー自身では回避しにくい。それを解決するのが、X1 Carbonの特長の一つであるモニター上部に備えられた高画質なカメラとマイクだ。「オンライン会議が一般的になり、カメラの画質や音にこだわるお客さまが増えました。X1 Carbonのカメラは、高精細な1,080p、F値2.0の明るいレンズを採用しています。それに加えて、撮影した映像を圧縮せずにCPUに転送する『MIPI』(Mobile Industry Processor Interface)という接続方法を用いており、ノイズの少ない映像を映し出せます。マイクには、ノイズキャンセリング機能を備えており、周囲の不要な雑音を抑えることが可能です。クリアな映像と音声で、快適なオンライン会議を実現します」と元嶋氏は話す。

 X13sは、CPUにQualcommの「Snapdragon 8cx Gen 3」を搭載していることが特長だ。「Snapdragon 8cx Gen 3は、スマートフォン向けのSoCでトップシェアを誇るQualcommさまのPC用SoCです。低消費電力を強みに持っており、それをX13sに搭載したことで、約25時間前後の長時間のバッテリー稼働時間を実現させました。ACアダプターを持ち運ぶことなく、外出先でも安心して利用できます。もちろん、オンライン会議に対応した高画質なカメラや高性能なマイクも備えています」(元嶋氏)

ThinkPadならではの機能を搭載

 昨今、文教市場だけでなく、企業でも導入が進みつつあるのが、Chromebookだ。Chrome OS搭載のノートPCとして、レノボ・ジャパンがお薦めするのが、13.3インチの「ThinkPad C14 Chromebook Gen 1」(以下、C14)である。「C14には当社のThinkPadシリーズで培った堅牢性や信頼性、TrackPointや打ちやすいキーボードなど、ThinkPadならではの機能や筐体設計が反映されています。近年、Google Workspaceを業務に活用されるお客さまも増えているため、そうしたニーズにマッチするのが、C14です」(元嶋氏)

 今後も、レノボ・ジャパンでは、X1 Carbon、X13s、C14をはじめ、ビジネスパーソンの働き方を支援する製品を展開していく予定だ。「常に変化していくお客さまの働き方に対応する製品展開だけでなく、サポート体制なども含め、ダイワボウ情報システム(DIS)さまやパートナーさまと連携しながら取り組みを進めていきたいですね」と元嶋氏は展望を語った。

ビジネスシーンにおける使いやすさを備え、生産性の向上に貢献

ThinkPad
X1 Carbon Gen 10
大画面、携帯性、生産性で妥協のないハイブリッドテレワーカー向けノートPC。自動フレーミング、HDRによる画質補正などWebカメラ経由の映像体験を向上させる機能を搭載している。
ThinkPad
X13s Gen 1
5G通信&長時間バッテリー駆動で場所を選ばず1日中仕事できる。高速データ通信が可能で、外出先でも大容量データの送受信をスムーズに行える。
ThinkPad
C14 Chromebook Gen 1
起動が速く、クラウドベースでの作業に適したChrome OSを搭載。カメラのレンズを隠す物理的なカバー、プライバシーシャッターを採用し、セキュリティ面も安心だ。