サステナビリティ
「持続可能性」を意味する言葉で、将来にわたって自然環境や人間社会などの機能やシステムを持続させ、良好な状態を維持させようとする考え方。
もともとは、環境保護活動の分野において、自然と共存する持続可能な社会システムを目指す用語として使われていた。その後、企業活動において、利益を追い求めるだけでなく、環境(自然環境の保護)・社会(ジェンダー、教育、難民、健康など)・経済(貧困、労働環境、社会保障など)に与える影響を考慮しつつ、長期的な事業存続を目指す取り組みにも使われる。これを「コーポレート・サステナビリティ」とも言う。
サステナビリティには「長期的視点」「社会・環境への価値提供は将来的なリターンにつながる」という2つのコンセプトがある。日本では長年、「社会や環境に配慮する取り組みはコストである」という考え方が根強かったが、最近ではサステナビリティに関心の高い企業は業績が良くなるという考え方が主流になりつつある。サステナビリティを重視する事業活動に取り組むことは、業績や企業価値の向上が見込まれ、優秀な人材確保にもつながるとされる。
(青木逸美)