AGI
AGIとは「Artificial General Intelligence」の略語で、自己学習を繰り返しながら成長する、人間のような汎用的な知能を持つ 人工知能(AI)を指す。「汎用人工知能」とも呼ばれ、従来のAIの進化型と言われている。人間のように思考し、人間の感情を理解し、人間に寄り添った行動ができる点が、従来のAIと大きく異なる。
AGIとAIはそれぞれ「強いAI」と「弱いAI」に分類できる。強いAI(AGI)は自主的に学習を重ね、すべての領域をカバーし、あらゆる状況に柔軟に対応できる。一方、弱いAI(従来のAI)は、特定の領域で特化した知的作業を行い、決められたタスク以外では機能を発揮できない。
AGIが実現すれば、科学、医療、ビジネスなど、多岐にわたる分野に革命的な変化をもたらすと予想されている。未来学者のレイ・カーツワイルは、2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年には技術的特異点(シンギュラリティー)が起きると提唱している。ただし、現時点ではAGI実現の見通しは立っていない。