ジャイアン鈴木の「仕事が捗るガジェット」- 第8回
ボールペンのメモ書きをリアルタイムでデジタルデータ化できる「YOGA BOOK」
レノボ「YOGA BOOK with Windows」
皆さんはメモをどのようにとっているだろうか? 意外とメモ紙にボールペンなどで書き込んでいる方が多いことと思う。しかし紙のメモをその都度デジタル化するのは面倒だ。そこで今回は紙にメモ書きしつつ同時にデジタル化する2 in 1タブレットを紹介しよう。
文/ジャイアン鈴木
物理キーのないクリエイトパッドで最薄を実現
レノボの「YOGA BOOK with Windows」は10.1型ディスプレイを搭載した2 in 1タブレット。360度開くヒンジを採用しており、ブラウザーモード、ウォッチモード、クリートモード、タイプモードと異なるスタイルで利用可能だ。
本製品の主なスペックは、CPUがインテル Atom x5-Z8550 プロセッサー(1.44/2.40GHz)、メモリー(RAM)が4GB、ストレージ(ROM)が64GB。ディスプレイは10.1型のIPSパネル(1920×1200ドット)が搭載されており、マルチタッチ対応(10点)となっている。
本製品最大の特徴は物理的なボタンが存在しない「クリエイトパッド」。ここには必要に応じてライトアップキーボード「ハロキーボード」が表示される。物理的なボタン構造を排除したことによって、まるで紙のノートのように持ち歩ける約9.6mmという厚さと、約690gという軽量さを実現している。
物理的なキーボードがないと入力しにくいのでは? という疑問が当然持ち上がるだろう。もちろん一般的なキーボードとまったく同じスピードで入力することはできないが、タイピングしたときに振動する「触覚フィードバック」を搭載したうえで、ユーザーの入力習慣に自動的に適応する学習機能により、想像以上に快適な文字入力可能だ。ハロキーボードに慣れれば、通常のキーボードの6~8割ぐらいの入力効率を得られるだろう。
そしてYOGA BOOK最大の売りが「リアルペン」の存在。このリアルペンには、ディスプレイ面に使用するEMR芯、紙に文字を書けるインク替芯が装着可能。インク替芯を使えば、マグネットで装着したBOOK Pad上の用紙に直接書いて、「OneNote」などでリアルタイムにデジタルデータ化可能だ。
なお、YOGA BOOKには、Android搭載モデルとWindows 10搭載モデルが発売されており、それぞれにWi-FiモデルとLTE対応モデルが用意されている。価格は1万円弱高くなるが、外出先でも利用するならLTE対応モデルを選んだほうがいい。
今回のYOGA BOOKでちょっと不満なのが、そのサイズ。イラストや注釈を多用したメモ書きをする際には、やはりA4用紙ぐらいのサイズがほしいところだ。もっと大きいサイズのYOGA BOOKが発売されることに期待したい。
筆者プロフィール:ジャイアン鈴木
EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで編集兼ライターとして勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始しました。