ジャイアン鈴木の「仕事が捗るガジェット」 - 第15回
少人数での電話会議にもってこいなiPhone用スピーカーフォン「RAYZ Rally」
オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパン「RAYZ Rally」
働き方の多様化、効率化により電話会議が当たり前になってきた昨今ですが、そのたびに大きな機材を持ち出すのはメンドウです。かといってPCやスマホに内蔵されているスピーカーとマイクでは明瞭な声で会話することはできません。そこで今回は、ちょっとした複数人での電話会議にもってこいなiPhone用スピーカーフォンをご紹介します。
文/ジャイアン鈴木
差すだけで駆動し音声が聞き取りやすくなる
オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンの「RAYZ Rally」はiPhone専用のスピーカーフォンです。iPhoneとはLightning端子経由で接続して給電されるので、RAYZ Rally自体にはバッテリーは内蔵されておらず、幅47×奥行き62×高さ20.5mm、70gという小型・軽量ボディーを実現しています。ぱっと見はちょっとしたアダプターのようなサイズ感です。
今回の借用機のカラーは「アイス」(ホワイト)ですが、このほかに「オニキス」(ブラック)と、アップルストア限定販売の「スペースグレイ」が用意されています。アイスとスペースグレイはすでに販売が開始されていますが、オニキスのみ8月下旬発売予定です。
RAYZ Rallyは、口径30mmのスピーカー(出力1W)と全指向性のマイクを内蔵し、本体正面には「スマートボタン」が用意されています。
スマートボタンではSiriの起動、受話/終話、ミュートのオンオフ、音楽再生と一時停止、曲送り、曲戻しなど多彩な操作が可能です。つまりRAYZ Rally装着時は、多くの操作をスマートボタンでこなせるわけです。
セットアップは、ほかのiPhone専用周辺機器と同様に非常にカンタンです。RAYZ RallyをiPhoneに接続すれば、アプリの起動を促すメッセージが表示されるので、リンクからApp Storeを起動し「Pioneer Rayz」をインストールすればOK。アプリケーションを起動するとチュートリアルが表示されますが、特になにかを設定する必要はありません。
さて肝心の電話会議のしやすさについては、良好な結果を得られました。もちろん通話回線自体の品質にも左右されますが、iPhone単体で通話するよりも通話相手の声が大きくはっきりと聞こえます。iPhoneのスピーカーも音質的には悪くないのですが、スピーカーの物理的なサイズ、出力の差により、iPhoneとRAYZ Rallyには大きな差があります。
また、電話会議を想定して、1メートル程度離れた距離からRAYZ Rallyを接続したiPhoneに複数人に話しかけてもらいましたが、iPhone単体で通話したときよりも、それぞれの声が大きく、そして明確に区別して聞き取れました。感度がよすぎて、エアコンの音が気になったぐらいです。マイクの集音性能についても明らかな差があると言えます。
スマートフォンは、通話時にスピーカーから再生することで簡易的に電話会議に利用できますが、相手の声が聞き取りづらかったり、こちらの声が伝わりにくいことがよくあります。ポケットサイズのRAYZ Rallyは大人数での電話会議には向きませんが、小さな会議室で6?8人程度の電話会議を行うのであれば、実用上十分なアクセサリーと言えます。
筆者プロフィール:ジャイアン鈴木
EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで編集兼ライターとして勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始しました。