Microsoft Officeで業務効率アップ!【第17回】
会社のPowerPointテンプレートを作成して配布する(2)
会社用PowerPointテンプレートを作成して配布するための手順の仕上げ編だ。なお、僕は、会社のテンプレートだけでなく、自分用のテンプレートをいくつか作って利用している。企画書用のテンプレートや、自分なりの工夫のあるプレゼン用のテンプレートなどだ。空き時間に自分なりのテンプレートを作成しておくことで、いつでもオリジナルデザインのスライドが作れる。
文/戸田 覚
ロゴにちょっとしたデザインを加える
さて、前回はロゴを貼り付けたわけだが、ここにもうひと手間加えていこう。スライドでは、言うまでもなく内容がメインなので、ロゴはあまり場所を取りすぎないようにする。それでも、ある程度は目立って欲しいところだ。
そこで、多くの会社のスライドでは、ロゴの周囲にラインを入れるなどしている。今回もラインを入れる方法を紹介する。もちろん、ラインを入れるだけならごく簡単だ。ポイントは、ロゴと同じ色のラインを入れてスッキリと目立たせる方法だ。
ここで使うのが、スポイト機能だ。ラインは普通に線を引く機能を利用する。線の色を決める際に、スポイト機能を使うと画面上の色と「同じ色」を指定できる。つまり、ロゴと同じ色にすれば、一体化したような美しいデザインの線が引けるわけだ。
テンプレートを保存する
スライドマスターの書式変更が終わったら、テンプレートとして保存しよう。さて、自分で使うなら単にテンプレートとして保存するだけでもいい(次の手順で紹介)。しかし、作成したファイルを人に配布したいなら、まずは、特定のフォルダーにテンプレート形式で保存しておいた方がわかりやすい。
Microsoft Officeのテンプレートは特定のフォルダーに保存されるのだが、その場所を調べにくい。まず、テンプレートファイルとして自分が指定するフォルダーに保存した後に、普段から使うテンプレートとして保存する方法を紹介していく。
自分用のテンプレートとして保存する
続いて、作成したファイルを自分で普段から使うテンプレートとして保存しよう。人に渡すつもりがない方は、この手順から進めていけばいい。また、人にファイルを渡した場合には、受け取った方がこの手順で作業すれば、自分用のテンプレートとして利用できるわけだ。
テンプレートを利用する
保存したテンプレートを開いて使っていく。ファイルの新規作成で個人用のテンプレートを選べばいいだけだ。あとは、普通に作業してファイルを作り、最後の保存で一般的なPowerPoint型式を選ぶ。これで、テンプレートは保持されたまま、新しいスライドが作れるわけだ。
筆者プロフィール:戸田 覚
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。