自社の商品やサービスに関して言及している投稿を、検索して探す「エゴサーチ」。基本的には、各ツールの検索窓からキーワードを入れるのが基本ですが、その他にも方法がありますので、ぜひ活用してみてください。

そもそもエゴサーチとは?

エゴサーチは、「自分」「自己」を意味するラテン語由来の「ego」と「検索」を意味する「search」を合成した言葉です。略して「エゴサ」とも呼ばれます。
検索エンジンなどを使用し、自身の名前やハンドルネーム(ネット上で使用している名前・あだ名)、サイト名・ブログ名を検索し、ネット上における自身の評価を確認する行為をいいます。転じて、企業が自社サービスや商品、企業名や店舗名などで検索し、ネット上での言及や評判について確認する行動にも使われます。

企業や事業者のSNS担当者は、以下のようなものを定期的に検索するようにしましょう。

  • 会社名・店舗名
  • 商品・サービス名
  • ブランド名
  • 担当者名

当方が担当するセミナーや研修で、「エゴサーチ」のワークを行うことがあるのですが、自社のことについて思いのほか言及されているというケースが多く、驚かれる方も少なくありません。
(逆に、エゴサーチをしている担当者が少ないことに驚かされるのですが・・・・)

まだやったことがない方は、ぜひ一度トライしてみてください。

自社の商品名・サービス名についての言及が全く見つからなかったときは…

商品・サービスのカテゴリーによっては、該当の投稿が見つからない場合もあります。こういうケースでは、顧客や見込み客に、SNSへの投稿を呼び掛ける取り組みをおすすめしています。

・直接会える場であればSNSアカウントを伝える
・会えない相手であればメールやDMを使って呼び掛けてみる
・お店であれば、席にSNSアカウントのQRコードを印刷したカードを置いたり、店内にポスターを掲示 など

とにかく顧客の目に触れるよう工夫してみてください。
なお、SNSの投稿を呼び掛ける時に、#〇〇〇〇〇〇のハッシュタグをつけて投稿してください」としておくと、後から該当する投稿を探しやすくなります

#〇〇〇〇〇〇 のハッシュタグは他社とかぶらないものが好ましい

Twitter検索をする時のコツ

Twitterを検索する際、他社と商品名やサービス名がかぶってしまったり、あるいは海外のアカウントがたくさんヒットしてしまう場合などは、絞り込みをしながら検索するとよいでしょう。

Twitterには、複数の語句を組み合わせたり、フィルタリングしながら検索できる機能がありますので、ぜひ活用してください。
Twitterを開いた状態で、右上にある「キーワード検索」に入力して、検索しましょう。

以下、絞り込み機能を使って検索したい時に活用できる検索用文字列です。

【1】複数のキーワードを設定

キーワードの間にスペースを入れて検索します。

▲「花見 天気」と入力して検索

日本語のみに絞って検索

検索するキーワードとスペース、「lang:ja」を入力します。

▲「soccer lang:ja」と入力して検索

【3】期間を特定して検索

検索したいキーワードとスペース、「since-年-月-日」や「until-年-月-日」を入力します。
※since-年-月-日は指定した日から現在まで、until-年-月-日は指定した日よりも過去の投稿を検索できます。

▲「花見 since-2022-03-03」と入力して検索

【4】画像を含む投稿を検索

「filter:images @アカウント名」と入れて検索します。特定のアカウントの投稿で、画像を含む投稿のみが表示されます。

▲「filter:images @SmartWorkRI」と入力して検索

画像のほか、「filter:videos」で動画を含む投稿、「filter:links 検索したいURL」で該当URLを含む投稿を検索することができます。

【5】指定した数以上の@いいね・リツイートを獲得した投稿の検索

検索するキーワードとスペース、「min_faves:数字」を入力します。

▲「花見 min_faves:1000」と入れて検索

「花見」の投稿の中で1000以上いいねを獲得した投稿のみが表示されます。

検索結果のタブを切り替えて使おう

検索結果には「話題のツイート」「最新」「アカウント」「画像」「動画」のタブが表示されます。特に「話題のツイート」と「最新」は切り替えながら使用しましょう。

ここで紹介した以外にも、Twitterではさまざまな検索方法が用意されています。以下の手順で使ってみましょう。

【1】Twitter検索窓の右にある「・・・」をクリックします。

【2】「高度な検索」をクリックします。

【3】「高度な検索」画面が表示されるので、さまざまな検索方法を試してみましょう。

なお、自社の商品やサービスに関する言及を見つけたら「リアクション」をお忘れなく。「リアクション」については、以前の記事「リアクションしよう(Twitter-第6回)」をご覧ください。
また、商品やサービス開発に生かせる改善案などが見つかる場合もありますので、月次レポートなどに掲載しておきましょう。

Yahoo!リアルタイム検索

ここまでは、Twitterの検索機能を使ってエゴサーチをする方法を解説してきましたが、他のツールを使って検索することもできます。おすすめは「Yahoo!リアルタイム検索」。Twitterのアカウントがなくても使うことができます。

「キーワードを入力」のボックスに、任意キーワードを入れて検索します。

ここまで、おもにTwitterを軸にしてエゴサーチに関する解説してきましたが、実際にはInstagram検索やFacebookでの検索、Google検索なども使用して総合的に自社の評価を確認します。

まとめ

エゴサーチは、企業が自社サービスや商品、企業名や店舗名などで検索し、ネット上での言及や評判について確認する行為です。ユーザーとの交流や商品・サービスの改善にも役立ちますので、定期的に業務に組み込むようにしましょう。