「UGC」とは
「UGC」はUser Generaterd Contetsの頭文字を取った単語です。ユーザーが生み出したコンテンツの総称で、SNSやブログ、動画投稿サイトだけでなく、掲示板やイラスト・小説投稿サイト、Wikiなどに投稿されたものも含まれます。
特にSNSにおいては、企業が販促の意図を持って情報発信するのとは異なり、ある商品やサービスに関する忌憚のない感想だったり、よい体験をしたときの写真が自然に投稿されて、さらに第三者の目に触れて行く流れは理想的な姿の一つです。
誰かの投稿を見たユーザーが、また行動を起こす。この連鎖ができあがって行けば、事業に良い影響を及ぼすことは言うまでもないでしょう。
昨今、この「UGC」がSNS運用上で重視されるようになった理由として、以下の項目が挙げられます。
【1】企業からの一方的な発信が信頼されなくなっている
企業から発信された一方的なコンテンツは、どうしても発信者側に有利な情報が多くなってしまいがち。そんな中、正しいユーザー評価を知るためにSNSなどで検索するケースが増えています。
【2】他ユーザーの感想を事前に調査できる
何かを購入したり、体験することを決断する時に、「失敗したくない」という心理が働きます。【1】と近い動機ですが、やはり購入前に感想やユーザーレビューを確認することができるSNSが調査に役立ちます。
【3】ユーザーの消費行動の変化
少し前は、ネットで情報を得る場合、Googleなどで検索して探すのが主流でしたが、SNSの普及にともない、友人が投稿したお店や購入した物を見て、自分も同じ体験をするような消費行動が普通になってきています。特にデジタルネイティブの世代ではこの傾向は顕著です。
このようにSNSを起点に行動する人が増えているため、やはりSNS内に自社の投稿がどう広がっているかは気にかけておく必要があるでしょう。
ユーザーが営業マンになってくれる?!
ここで一つ、知っておきたいデータがあります。ECサイトの購入に関する調査ですが、SNSの投稿が多くの人に影響を与えていることが理解できるのではないでしょうか。
ネット通販の商品ページに「ユーザーレビュー」があるのはご存知でしょう。皆様も購入する際に、参考にすることも多いですよね。SNS上で「UGC」が多く発生しているとういことは、このユーザーレビューがたくさん上がっている状態と考えてみるとわかりやすいかも知れません。知らないうちにユーザーが営業マンになってくれているとも言えますね。
このように「UGC」が発生する=口コミが発生しているという状態なので、これを活用しない手はありません。
「UGC」をどう生み出すか?
「UGC」を生み出す方法はいろいろなやり方がありますが、以下のような方法が考えられます。
- シェアしたくなる商品の開発(コップのフチ子、写真映えするメニューなど)
- ホスピタリティの高いサービス(サービスの良さが口コミに繋がる)
- すごく○○(メガ盛り、すごく小さいなど)
自然発生的にユーザーが投稿したくなるコンテンツがあればベストですが、そうではない場合は、ユーザーへの投稿を積極的に呼びかけてみましょう。
以下の事例は、「UGC」をうまく活用した事例です。参考にしてみてください。
- ポッカレモン(「#わたしのポッカレモン」)
- AGF(「#カフェオレどき」)
- 亀田製菓の柿の種(「#亀田の柿の種の日を応援するよ」)
いずれもキャンペーンと組み合わせることで、独自のハッシュタグを作り、「UGC」を発生させる方法になっています。
エゴサーチと合わせて検証を
「UGC」に力を入れるのであれば、やはり検証する際にしっかりエゴサーチをして、反応を確認しておきたいもの。KPIの設定で、「UGC」の数をキーの数字として設定するケースもあります。
まとめ
「UGC」はSNSを運用する上で、重要な戦略の一つです。特にBtoCビジネスにおいては、SNS上にユーザーの声がどのぐらい発生しているかを重要指標とすることもあります。
投稿したくなるコンテンツ作りやユーザーへの投稿の呼びかけを工夫するなど、「UGC」を増やす施策を行ってみてください。