トップケースにはアルミニウム素材が採用されており質感は高い
SIGNATURE K855はテンキーレスのワイヤレスメカニカルキーボード。赤軸(リニアキー)のメカニカルスイッチが採用されており、キーピッチは19mm、キーストロークは4±0.4mmが確保されており、押下圧は45±15gとなっています。キーレイアウトは88キーの日本語配列です。
無線方式はロジクール独自の「Logi Bolt USBレシーバー」とBluetooth Low Energy。操作距離はどちらも10mと謳われています。対応機種はLogi Bolt USBレシーバーがWindows 10以降、macOS 10.15以降、Linux、Chrome OSで、BluetoothがそれにAndroid 8.0以降が加わります。
本体サイズは355.2×138.8×38.8mm、重量は692.4g。単4型アルカリ電池2本で駆動し、電池駆動時間は最長36ヵ月と謳われています。本体カラーはグラファイトとオフホワイト、ブルーグレー、ローズの4色です。
高コスパが売りの本製品ですが、トップケースにはアルミニウム素材が採用されており質感は高いです。価格相応の所有感を得られるデザインに仕上げられていますね。
滑らかで、軽いタッチが特徴の赤軸(リニアキー)のフィーリングが◎
さて実際にSIGNATURE K855を使ってみた感想ですが、とにかく打鍵感が心地いいです。滑らかで、軽いタッチが特徴の赤軸(リニアキー)なので、メカニカルスイッチのいかにもなカチリとした感触はないのですが、適切な押圧力によるフィーリングがよいんですね。一方、強く底打ちすると打鍵音はかなり大きめですが、ちょっと手加減すれば打鍵音はかなり低減できます。オフィスで使用する際にはフェザータッチなタイピングを心がけましょう。
「Logi Options+」でカスタマイズ、ファームウェアのアップデートが可能
カスタマイズ機能も、もちろん用意。ユーティリティー「Logi Options+」をインストールすれば、F4~F12キーにキーボードショートカットや各種アクションを割り当てたり、標準のファンクションキーと機能キーを入れ替えられます。またファームウェアの更新は「Logi Options+」で行うので、どちらにしてもインストールは必須です。
一度使うとほかのメーカー製を使えなくなるほどの便利機能「Flow」
筆者がロジクール製キーボードでもっとも気に入っている機能が、一組のキーボード&マウスで最大3台のデバイスをシームレスに操作できる「Flow」。対応するマウスも用意する必要がありますが、マウスカーソルを画面の端に持っていくと、連携済みのほかのデバイスのデスクトップにマウスカーソルが移動して、同時にキーボードも切り替わるんです。
しかもWindowsとMacという組み合わせでも利用でき、ファイルのコピー&ペーストにも対応しています。一度使うとほかのメーカーのキーボード、マウスが使いにくくなるほどの便利機能です。
打鍵音を抑えられる方、周囲に気を遣う必要のない方に強くオススメ
SIGNATURE K855は底打ちするとかなり大きな音を立てるので、静かなオフィスで使うにはやや向いていないキーボードかもしれません。しかし打鍵感はメカニカルスイッチならではのもので、シームレスに複数のデバイスを利用できる「Flow」などの機能性も非常に魅力的です。優しいタイピングで打鍵音を抑えられる方、もしくは在宅勤務でそもそも周囲に気を遣う必要のない方には、強くオススメできる逸品です。「Nキーロールオーバー」(複数のキーを同時に押したときにきちんと認識されること。Nは同時認識できるキーの数)には対応していませんが、仕事の合間にゲームなども快適にプレイできますよ!