AIOLUSの「Hand Dryer Nyuhd-210S/W」(希望小売価格2万7500円)は、家庭用のコンパクトハンドドライヤー。壁面穴あけ式取り付け、壁面貼り付け式取り付け、スタンド取り付けの3つの設置方法が用意されており、設置環境に合わせたセットアップが可能です。壁面穴あけ式、壁面貼り付け式用のアクセサリー、スタンドは同梱されているので、別途取り付け用の器具を購入する必要はありません。
サイズと重量は壁面設置時で約206×100×146mm/約830g、スタンド設置時で約206×267×185mm/約1300g。ハンドドライヤーとしてはコンパクトで、電源も本体内に内蔵しており、コンセントに接続するだけです。家庭用ではありますが、小さなオフィスでの設置はもちろん、イベントなどのときには手軽に運搬・設置が可能です。
AIOLUS Hand Dryerの取り付けは日曜大工の範疇です
今回は借用品ということでスタンドに装着してみましたが、組み立ては下記のとおり非常にカンタン。数分もかからず完成します。
壁面穴あけ式取り付け、壁面貼り付け式取り付けについては、壁材により慎重に作業する必要がありますが、どちらにしても本体を取り付けるためのベースプレートを壁に固定するだけ。日曜大工の範疇です。ただ、やり直しは余計に壁に穴を開けなければならなかったり、壁紙を一部剥がさざるをえないので、ベースプレートの向きが合っているか、ケーブルの長さが足りているかなどは念入りに確認しましょう。
センサーを反応させるのにはちょっとしたコツが必要
さて実際に使ってみた感想ですが、センサーの感度は良好です。ただし手をかざすだけだと反応しないことがあります。約1秒手を入れてから、手を引き出す……という動作であれば、ほぼ100%センサーが反応します。慣れれば意識せずに利用できるようになります。
動作音については実際に計測してみたところ、79.5dBAとなりました。感覚的にはドライヤーなどとほぼ同じですね。動き始めと、止まるときに「キュイ」という小さな音が鳴りますが、耳障りなほどではありません。集合住宅などで利用してもご近所トラブルになる可能性はまずないと思われます。
消費電力は待機時1.03W前後、動作時485.14W前後です。ドライヤーなどよりは低めですね。使う回数は多いかもしれませんが、1回あたり約15秒しか動作しないので、電気代に与える影響は小さいと思います。なお、電源スイッチは操作しやすい場所に配置されています。待機電力が気になる方はこまめに消すことをお勧めいたします。
最後に発熱をチェックしてみましたが、連続で10回動作させたときの上から見た内部の温度は60.6℃、下から見た内部の温度は102.2℃となりました(室温23.6℃で測定)。ドライヤーの内部はもっと熱くなりますし、よっぽど多くの利用者がないかぎりAIOLUS Hand Dryerを連続で10回も動かすことはないでしょう。
なお、作動し続けてオーバーヒートしてしまった場合には、故障を防ぐためにブザーを鳴らして自動的に停止する安全装置が備えられているとのことです。
手入れは比較的お手軽。UV除菌ランプが内蔵されており、作動するたびに内部を除菌する設計で、月に一度フィルターを水洗いすれば3~5年は交換する必要はないとのことです。フィルターはDMMサポート窓口で1650円(税込)で購入可能です。専用フィルターなのでひとつぐらいは予備を買っておいたほうがよいかもしれませんね。
自宅でもハンドドライヤーの利便性を享受できます
ハンドドライヤーは、コロナ禍で一時期利用停止を求められていましたが、2021年4月より利用停止は解除され、むしろタオルを共有しないことに重点がおかれています。AIOLUS Hand Dryerの売りはやはりコンパクトさ。スタンドを使えば場所を選ばずに設置できるのも嬉しいポイントです。商業施設やオフィスではハンドドライヤーが設置されているお手洗いが多いですが、家庭内でも感染対策として非接触で手を乾かしたい、洗濯物をできるだけ減らしたいという方にぴったりの製品と言えるでしょう。