装着感を改善しつつ、音質を進化
より長時間利用可能に
HUAWEI Eyewear 2はテンプルにスピーカーを内蔵した「オーディオグラス」。耳穴をふさがないオープン型なので長時間着用していても負担、疲れが最低限なのが売りです。形状はウェリントン型ハーフリムとなっており、モデルはブラック(3万7,800円)と、チタニウムシルバー(4万7,800円)の2種類が用意されています。
製品名からもわかるとおり、本製品はファーウェイ製オーディオグラスの第2世代目。第1世代の「HUAWEI Eyeware」と比較すると、主に下記のような進化を遂げています。
- テンプルが前製品より約20%スリム化されて約9.7mmに
- テンプルの先端部が約28%スリム化
- 丁番が約0.1mm薄型化
- オーディオ音声を約30%強化
- バッテリー駆動時間を音楽再生で183%相当、音声通話で約200%相当に延長
- 充電時間を約59%相当に短縮
- 防水防塵性能がIPX4からIP54へ強化
つまり装着感を改善しつつ、音質を進化させ、より長時間利用可能となったわけです。第1世代はオーディオグラスとして好評を得つつも、バッテリー駆動時間が物足りないという声がありました。ヘビーユーザーのなかには2つを交互に使っている方もいましたね。本製品は充電時間も短くなっているので、1台で運用できそうです。
基本的な使い方については前モデルと同様で、操作はダブルタップ、スライド、長押しに対応。接続方式はBluetooth 5.3(前モデルはBluetooth 5.2)で、ポップアップペアリング(EMUI10/HarmonyOS 2以降を実行しているHUAWEIスマホのみ)、装着検知、最大2台のマルチポイント接続に対応しています。
ドライバーは同一指向型デュアル振動板スピーカー×2(約30×6×4.8mm)を内蔵。また、風ノイズ低減、音漏れ防止機能を搭載しています。
フレームは、前モデルだとウェリントン型フルリム、ボストン型フルリム、ウェリントン型ハーフリムが用意されていたのに対して、今回はウェリントン型ハーフリムに限定されています。個人的には、フルリムも用意してほしかったので残念です。
メガネ初心者でも違和感は少なめ、
イージーリスニング用途に十分な音質
デザイン的にはあまり筆者の好みではないウェリントン型ハーフリムですが、視界が広いのはよいですね。普段メガネを使っていない方でも比較的違和感は少ないと思います。なおHUAWEI Eyeware 2はOWNDAYS株式会社とコラボを実施しており、全国の店舗に持ち込めば10%オフの優待価格でレンズ交換が可能です。
音質はイージーリスニング用途であれば実用上十分。ただし音自体はクリアなのですが、低音の強さや、解像感などについてはイヤフォン専用機とは差があります。音声通話したり、ラジオやYouTubeを聞くなら本製品、音楽に浸るならワイヤレスイヤフォン……という形で使い分けるのがよいでしょう。
音漏れ防止設計はHUAWEI Eyeware 2の売りの1つ。とは言え密閉されているわけではないので、50%のボリュームでも電車車内であればそれなりに周囲に音洩れが聞こえてきます。機密性の高い情報をやり取りする際には、周囲の人とある程度距離を確保することが必要です。
ファーウェイの独自設定アプリ「HUAWEI AI Life」は機能、設定項目が充実。時間帯に合わせて簡単な挨拶を受けられる「朝のブリーフィング」、音声アシスタントのオンオフ、ジェスチャー操作のカスタマイズ、通話や音楽聴取時の「照明効果」、ファームウェアの更新、装着状態を検出する「スマート装着検出」、静かな環境で音量を自動的に下げる「通話音量を下げる」などを利用可能です。ファーウェイ製アプリなので、わかりやすい構成です。
さらなる進化を遂げたHUWAEI Eyewear 2は
オーディオグラスの最有力候補
オーディオグラスは複数メーカーからリリースされていますが、音質、バッテリー駆動時間、操作性、カスタマイズ性などにおいてHUAWEI Eyewear 2は高い完成度を実現しています。特に装着感については、普通のメガネとそん色ないですね。
オンオフ問わず、ストレスなしに長時間装着し続けられるオーディオグラスを求めているのなら、さらなる進化を遂げたHUWAEI Eyewear 2は最有力候補と言えます。