Copilot+ PCの展開を強化するべく、PCベンダー各社ではさまざまな施策を行っている。ここからは、各社の取り組みについて詳しく紹介していく。

<サードウェーブ/デル・テクノロジーズ/日本HP/マウスコンピューター/レノボ・ジャパン>

1984年の設立から今年で40周年を迎えたサードウェーブ。40年という歩みの中で、ゲーミングPCなどのコンシューマー市場を中心に高いシェアを獲得してきた。そんな同社が今後はAI需要が高まる法人市場にも注力していくという方針を打ち出した。サードウェーブが行うCopilot+ PCの販売戦略を聞いた。

サードウェーブ
井田晶也

 サードウェーブはコンピューター関連機器の販売から事業をスタートした。そこからユーザーのニーズに応じてパーツを組み合わせてオリジナルのPCを提供するBTO(受注生産)ビジネスへと発展。その後は、PCゲームユーザー、CGクリエイター、ミュージシャン、学術機関の研究者や企業の技術者など多様な分野に向けて、大量のデータを高速かつ高精細に処理できるPCやワークステーション、サーバーといった最先端のIT製品を提供し続けている。

 特に、コンシューマー市場においてはゲーミングPCを中心に高いシェアを占めている。サードウェーブ 取締役社長 最高執行責任者(COO) 井田晶也氏は「企業がさらに成長するためには、コンシューマー市場に加えて法人市場にも意識的に力を入れていく必要があると感じていました。Copilot+ PCをキーワードにAIへの需要が高まる中で、今まで当社が培ってきたPC開発の技術を生かすことによって法人市場のニーズに応えられるのではないかと考えました」と語る。

 同社では法人市場へ注力していくに当たってターゲット層を明確にするため、2023年10月に製品ブランドの再構築を行っている。現在は、コンシューマー向けハイエンドブランド「GALLERIA」、ビジネス向けハイエンドブランド「raytrek」、ビジネス/コンシューマー向けメインストリームブランド「THIRDWAVE」の三つの軸で展開する。GALLERIAではゲーミングPCのほか、個人のクリエイター向けPCなどを扱う。raytrekでは映像関連やCADなどの設計系、ゲーム開発といった業務に特化したPCを用意する。THIRDWAVEでは、軽量なPCやデスクトップなど一般向けPCとして幅広く展開する。

業種や分野を問わず
AIの恩恵を受けられる

 サードウェーブが提供するCopilot+ PCは、THIRDWAVEブランドから展開されている。14インチモデルの「THIRDWAVE F-14LN7LA-B」と「THIRDWAVE F-14LN5LA-B」、16インチモデルの「THIRDWAVE DX-L7LA-B」だ。THIRDWAVE F-14LN7LA-BとTHIRDWAVE DX-L7LA-Bは「Intel Core Ultra 7 258V」、THIRDWAVE F-14LN5LA-Bは「Intel Core Ultra 5 226V」を搭載する。「AIを活用して、調べる、まとめる、創り出すといった作業を容易に行えるようになります。加えて、あらゆるユーザーの生産性の向上や作業の省力化に寄与します。ビジネスからクリエイティブワークまで幅広い用途に対応できる製品です」(井田氏)

 プロセッサーに「Intel Core Ultra 200V」シリーズを搭載したことで、さまざまな作業を実現できるようになった。入力したテキストから画像イメージを創り出すような負荷のかかる重たい処理もスピードを落とすことなく行える。Intel Core Ultra 200Vシリーズを搭載したCopilot+ PCの活用メリットについて「AIによる翻訳機能を活用したWeb会議を行ったり、ビッグデータの解析といった複雑なデータ処理を実行したりするなど、業種や分野を問わず数多くのシーンでAIの恩恵を受けられるでしょう」と井田氏は話す。

 ハイブリッドワークをはじめPCを持ち運ぶ機会が増える中で、THIRDWAVE F-14LN7LA-BとTHIRDWAVE F-14LN5LA-Bは重量約950g、THIRDWAVE DX-L7LA-Bは約1.3kgと可搬性の高さも魅力だ。

 Copilot+ PCに関する今後の販売戦略について「THIRDWAVE F-14LN7LA-B、THIRDWAVE F-14LN5LA-B、THIRDWAVE DX-L7LA-Bを筆頭にCopilot+ PCの製品ラインアップを増やしていく予定です。2025年10月のWindows10 EOSに伴うリプレースの需要もありますので、Copilot+ PCの魅力を伝え、販売拡大に力を入れていきます」と井田氏は語った。

コンシューマー向けからビジネス向けまで、幅広いPCをラインアップしているデル・テクノロジーズ。それはCopilot+ PCも同様だ。同社ではビジネス向けCopilot+ PCとして「Latitude 7455」「Latitude 5455」を提供している。そのラインアップから見えてくる同社の販売戦略を探った。

デル・テクノロジーズ
白木智幸

 デル・テクノロジーズは2024年7月に「高いITリテラシーを持つZ世代における生成AIの活用実態と働き方・ITデバイスについての意識調査」を実施し、その結果を9月27日に発表している。本調査は、仕事や学業での貸与品を含めPCを普段活用している全国のZ世代の会社員、学生600名を対象としたものだ。

 調査によると、生成AIを活用したことがあるZ世代は35.3%と、約3人に1人がすでに生成AIを活用していることが分かった。またZ世代の中でも学生は45.3%、社会人は25.3%と、学生の方が生成AIを積極的に活用している姿勢が読み取れる。働く環境や企業が提供するハードウェアデバイスについての意識・利用実態に関する調査では、「会社から最先端のPCが支給されることの重要度」に対して、「非常に重視する」(14.2%)または「重視する」(35.8%)と回答した人があわせて50%になった。これらの回答割合を社会人と学生別に見ると、社会人では47%だったのに対して学生は53%となり、特にこれから就職するZ世代の学生が、生産性の向上に直結するPC環境を重要視していることが分かる。

 こうした結果に対してデル・テクノロジーズ マーケティング統括本部 クライアント製品 ブランドマーケティング コンサルタントの白木智幸氏は「今後企業が採用し、共に働くZ世代の学生達のほうが生成AIの活用や最先端のPCといった環境を重視する傾向は、採用担当や情報システム担当がしっかりと認識しておく必要があるでしょう」と指摘する。また、マイクロソフトとLinkedInが公開した「仕事における AI の現状に関する 2024 Work Trend Index」によるとナレッジワーカーの4人に3人が仕事にAIを活用しているなど、AIを活用できる仕事の環境の整備は急務といえる。

生成AIの登場によって
エッジデバイスの進化が加速

 デル・テクノロジーズはそうしたAI活用の需要に対し、PC(非AI PC)、AI PC、次世代AI PCとなるCopilot+ PCといった三つのカテゴリーで、デバイスをラインアップしている。「Copilot+ PCはハイエンドに位置するデバイスです。当社では『Latitude 7455』『Latitude 5455』の2機種を法人向けのCopilot+ PCとしてラインアップしています。Latitude 7455ではよりハイエンドなSnapdragon X Elite X1E-80-100を選択できます」と語る。

 ArmプロセッサーであるSnapdragonの特長の一つに、省電力性とパフォーマンスを高いレベルで両立できる点がある。そのため、AIを活用する中でも長時間駆動を可能にする。一方でArm版Windowsは従来のインテルやAMDとSoCの設計が異なるため、移行した際に使用できないアプリケーションが出てくる可能性もある。そのため、現在同社のCopilot+ PCを導入している企業の多くは、すでにアプリケーションのクラウド化が進んでいるようなスタートアップ企業やアプリ開発のベンダーが主だという。「現時点ではIntel Core Ultra 200V対応モデルはラインアップされていませんが、今後にご期待いただければと思います」と白木氏は語る。

 生成AIの登場によってエッジデバイスの進化が加速していると指摘する白木氏は、「少なくとも、今からWindows 11への移行を検討しているのであれば、AI PCもしくはCopilot+ PCを選んでほしいと思います。目先の投資を抑制するために非AI PCを選ぶと、1年後くらいに最先端のPCを再度購入する必要が出てくる可能性もあります。サステナビリティの観点からもよくありませんので、先行投資としてAI PCやCopilot+ PCの導入を検討してほしいですね。また当社の全てのPCには独自のAI機能として『Dell Optimizer』が搭載されており、画面上に表示されているデータを第三者から盗み見されることを防ぐ『Intelligent Privacy』、Web会議時に画面のシェアや、マイクやカメラのオン/オフをタッチパッドの上部アイコンで実現できる『Collaboration Touchpad』などが利用できます。ユーザーが不便に感じるペインポイントをアシストしてくれる各種AI機能によって、作業効率の向上をサポートしていきたいですね」と語った。

“まったく新しいAI体験を実現する”とうたうCopilot+ PC。Copilot+ PCを導入することで我々の働き方はどのように変化していくのだろうか。2024年5月にビジネス向けのCopilot+ PC「HP EliteBook Ultra G1q AI PC」をリリースした日本HPに話を伺った。

日本HP
岡 宣明

 日本HPが提供を開始したビジネス向けのCopilot+ PCが「HP EliteBook Ultra G1q AI PC」だ。HP EliteBook Ultra G1q AI PCはクアルコムのSoC「Snapdragon X Elite」の12コアモデルを採用している。HP EliteBook Ultra G1q AI PCの特長の一つとなるのが、パフォーマンス性能の高さと低消費電力だ。「40TOPS以上のNPUを搭載するSnapdragon X Eliteによって、AIの処理をローカル上で高速に実行できます。また、Snapdragon X Eliteは低消費電力を実現しているため、長時間駆動が可能です」と日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 CMIT製品部長 岡 宣明氏は説明する。

 Web会議などのコラボレーションに役立つ機能も搭載されている。それがNPUを活用したカメラ画質改善機能「Poly Camera Pro」だ。全てのコラボレーションアプリとストリーミングアプリのカメラ機能を高度化できる。主な機能として「光量/フォーカスの自動調整」「背景ぼかし/バーチャル背景の追加」「補正フィルターのリアルタイム適用」オートフレーミング」などを備える。処理にNPUを使用することでCPUやGPUへの負荷を低減しており、長時間のWeb会議でもPCの性能低下やバッテリー持続時間への影響を最小限に抑えられる。

生成AIとPC最適化ツールを集約
業務の効率化に貢献

 HP EliteBook Ultra G1q AI PCには、HP独自のAIアプリとして「HP AI Companion」がプリンストールされている。HP AI Companionには生産性を高めるための生成AIツールとPC最適化ツールが集約されており、「Ask」「Discover」「Analyze」「Perform」といった機能が備えられている。

 Askは、情報の検索、コンテンツの生成/要約などが行える。ChatGPTのような対話型インターフェースとなっており、プロンプトに入力することで情報を得られる。DiscoverはAI関連のコンテンツやトピックについて要約したニュースフィールドが提供される。AIの最新情報などをすぐに取得できる。Analyzeは、ユーザーが保存しているテキスト/PDF/Wordファイルなどから分析や比較を行い有用な情報の抽出が可能だ。長文のレポートの要約や複数文書の比較分析などに役立てられる。PerformはPCのパフォーマンス状態を可視化して最適化が行える。BIOSやファームウェアを常に最新の状態に保つことができ、トラブルシューティングにも対応する。

 もちろんセキュリティにも配慮しており、HPのPCにはWindows OSだけでなく、PC深部のファームウェアやハードウェア、PC外部のインターフェースを含めて多層的に保護できるセキュリティ「HP Wolf Security for Business」が備えられている。

 今後、Copilot+ PCの普及が進むことによって我々の働き方は大きく変わっていくだろう。HP EliteBook Ultra G1q AI PCを含むCopilot+ PCの販売拡大に向けて岡氏は「Copilot+ PCでどのような業務が行えるのか、何が実現できるのか、など全体的にまだ知られていない部分があると感じています。HP AI CompanionをはじめとするAIソリューションを体験していただくことや、Copilot+ PCの魅力を知ってもらうための訴求をすることで製品の販売拡大につなげていきたいと考えています」と語った。

マウスコンピューターは、法人向けPCブランド「MousePro」シリーズから14インチビジネスノートPC「MousePro G4」シリーズを2024年9月25日に発売した。MousePro G4シリーズではインテルの最新CPU「Intel Core Ultra 200V」(以下、Core Ultra 200V)を搭載しており、11月以降に行われる予定のマイクロソフトのアップデートによってCopilot+ PCに対応する。コンシューマー向けに先駆けて、法人向けブランドでCopilot+ PCをリリースした同社の販売戦略を聞いた。

マウスコンピューター
金子 覚

 マウスコンピューターが提供するCopilot+ PCは、MousePro G4シリーズの「MousePro G4-I5U01BK-E」と「MousePro G4-I7U01BK-E」の2機種だ。同社はコンシューマー向けのmouseシリーズを提供しているが、そのシリーズに先んじて法人向けのMouseProシリーズからCopilot+ PCをリリースした背景について、同社の執行役員であり第一営業本部 本部長も務める金子 覚氏は「Copilot+ PCが提供する各種機能は、コンシューマー向けよりもビジネス向けの方が親和性が高いというシナリオがあります。そこで当社でもまずビジネス向けブランドであるMouseProシリーズから提供をスタートしました。また、技術検証のためなどに当社の最新PCを導入される企業さまも昔から多くおりますので、そういったアーリーアダプター層に訴求する製品として、いち早くCore Ultra 200Vを搭載したCopilot+ PCのリリースに踏み切りました」と語る。

省電力性や携帯性の高さが
ハイブリッドワークに向く

 マウスコンピューターではこのCore Ultra 200Vを搭載したMousePro G4シリーズの端末を、自社の業務用PCとしても採用を進めている。「調べ物での活用からスタートしましたが、現在では新人教育向けに当社の製品情報を学習させ『当社のラインアップの中でこの条件に当てはまる製品は何種類あるでしょう』といったクイズを作成するなど、社内のストックデータを有効活用した生成AI利用を進めています。また、Windows Studio Effectsのアイ コンタクト テレプロンプターを活用すれば、オンライン会議中に相手の目を見て話すといった動作に自然に補正してくれます。NPUが搭載されたことで省電力性能もアップしており、外出先でAI対応ソフトウェアを使用する場合でも消費電力を削減できるのです」と、金子氏は活用の効果を語る。本体素材には軽量で丈夫なマグネシウム合金を採用しており、メモリーがCPUに内蔵されたことで、MousePro G4シリーズで最軽量となる約946gを実現し、ハイブリッドワーク環境下での利用に向く端末だ。

 マウスコンピューターでは本モデルをWindows 10のEOSを見込んだリプレースモデルとして推奨している。金子氏は「エンドユーザーと共に、IT関連機器の販売店さまが率先して自社で検証し、顧客提案行うために導入されるケースも見受けられます。また研究機関やAIアプリの開発を行っている企業さまなどが検証用端末として本モデルを選択されるケースもあります」と語る。

 とはいえ、Copilot+ PCを選択するユーザーは全体の数パーセントだという。同社では業務用PCとしてCopilot+ PCを活用しながら、その知見を基にユーザー企業に最適化した提案を進めていきたい考えだ。

 金子氏は「当社は今年の6月20日付けで代表取締役が軣 秀樹に交代しました。その軣からよく言われる言葉が『お客さまを見なさい』です。お客さまがどういった使い方をしていて、どういったものを欲しているのか、といったポイントを見ることで、プロダクトに反映して提供していくことが我々の義務です。当社では2011年にビジネス向けブランドとしてMouseProをスタートしましたが、まだまだ知名度は高くありません。会社のブランディングはもちろんのこと、当社製品を手に取ってもらいやすいスキーム構築をパートナー企業さまと共にチャレンジしていきます。なにより当社製品はサポートが充実しており、パートナー企業さまや情報システム担当者さまの手離れが良い点も魅力です。是非Copilot+ PCの選択肢としてMousePro G4シリーズを選んでいただければうれしく思います」と語った。

ビジネスPCを多数ラインアップするレノボ・ジャパンが2024年8月6日に新たに発売したのが、同社のCopilot+ PCの第1弾となる「ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon」だ。多様なニーズに応える同社のCopilot+ PCとその販売戦略を見ていこう。

レノボ・ジャパン
元嶋亮太

 ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragonはその名の通り、Snapdragon X Eliteを搭載したCopilot+ PCだ。レノボ・ジャパン 企画本部 製品企画部 エバンジェリスト マネージャーの元嶋亮太氏は「ThinkPadシリーズに関しては、生産性向上に役立つ技術を率先して搭載しています。例えば古くは指紋認証センサーやWi-Fiといった新しいイノベーションを取り入れてきました。そうした新しい次の当たり前としてCopilot+ PCを浸透させていくことが、当社の役割であると自負しています」と語る。

 同社が提供するSnapdragon搭載のCopilot+ PCの特長として元嶋氏は「スペックシートでは見えないポイントですが、企業でちゃんと使える点にフォーカスをし、x64ベースのThinkPadと同様レベルのファームウェアと管理機能を提供しています」と語る。

 同社はマイクロソフトおよびクアルコムと数年来の連携体制を構築しており、Windows on Snapdragon(WoS)に対して5年以上の開発実績を持っている。そうした経験から、インテルやAMDベースの同等の分かりやすく使いやすいBIOS画面を設計している。

 また、アップデートやグループポリシーの設定や更新が行えるIT管理ツール「Lenovo Commercial Vantage」が使えるほか、モダンIT管理に必要なWindows Autopilotなどへの対応も行っており、企業が初めてArm版Windowsを利用する場合でも導入しやすいのが利点だ。

「Copilot+ PCを使うメリットとして意外と言及が少ないポイントではありますが、ベースラインのセキュリティが強化されている点も企業で利用する端末としてはメリットが大きいでしょう」と元嶋氏は語る。

Copilot+ PCの存在は
未来のPCのスタンダードに

 AIに最適化されたCopilot+ PCでは、ローカルで一部AIの処理が行えるため、プライバシーの観点から適切に情報が保護されるという点もセキュリティ上の利点だ。「Copilot+ PCは推論の性能に対してはっきりとした基準が設けられた点が大きなポイントだと思っています。だからこそこの推論をローカルで動かすことを長期的に検討しているアーリーアダプターのお客さまが現段階の販売ターゲットです」と元嶋氏は語る。

「Copilot+ PCを含めたAI PCへのシフトは進んでいます。今、PCへのWi-Fiの搭載は当たり前になっているように、10年先の未来ではCopilot+ PC相当の性能の端末は当たり前になっていくと予想しています。こういった製品は使ってみて初めてユースケースが出てきますので、企業内のアプリケーションも含めてお客さまとのタッチポイントを持ち続けて、フィードバックに基づいた製品開発を行う好循環を実現したいですね。AI PCと非AI PCは現在ちょうど過渡期になっており、しばらく併存が続くというのは共通の文脈です。当社では世界中の全ての人と企業にAIを提供するというビジョン『AI for all』を掲げており、AIへの取り組みに注力しています。その一方でユーザーメリットという観点からみると、AIを使うことが目的ではなく、AIで何をするかが重要になります。『どういう体験を従業員に提供するか?』という視点からCopilot+ PCを選んでほしいですね」と元嶋氏は語った。