今月のテーマは……
動画制作に革命をもたらす「 Google Vids 」
「 Google Workspace 」を活用して、日々の業務効率化を図っている皆さんに朗報です! なんと Google の動画作成ツール「 Google Vids 」が、Google Workspace の契約(Frontlineプランなどを除く)があれば利用可能になりました。これまでは、「 Gemini for Google Workspace アドオン 」を購入済みで、かつ「 Google Workspace Labs 」というテストプログラムに参加しているお客さましか使えなかったツールです。新たにビジネスシーンで活用できるようになった Google Vids について、機能や魅力を紹介します。
庄司大助(Dandy) 氏
所属:グーグル・クラウド・ジャパン
パートナーエンジニアリング本部
役職:パートナーエンジニア
経歴:大学卒業後、日系の中堅企業のIT部門で、ITインフラ担当者として入社後、自動車系IT企業にて、ネットワークエンジニアを経験。その後、マイクロソフトにて、10年以上にわたり、オンプレミスからクラウドまで幅広くプリセールス活動に従事。現職に至る。
動画制作に費やす労力を削減
「 Google Vids 」は、Google Workspace に統合されたAIが動画作成を速やかにサポートしてくれるツールです。簡単なプロンプトを入力するだけで、AIが自動的に動画のストーリーボードを作成し、テキスト、画像、動画クリップなどを組み合わせて魅力的な動画を生成します。
これまで動画作成に費やしていた時間と労力を大幅に削減し、より質の高い動画コンテンツを簡単に作成できるようになります。
AIが自動的に動画を生成
それでは、具体的に Google Vids の機能や活用方法を見ていきましょう。Google Vids には以下のようなさまざまな便利な機能があります。
1.テキストから動画を自動生成:アイデアをテキストで入力するだけで、AIが自動的に動画を生成してくれます。例えば、「学生向けの会社説明会で流すための紹介動画を作って」と入力すれば、社長のメッセージや組織図などを紹介する動画のひな形を自動で作成してくれます。執筆時点では英語のみの対応ですが、「Help me create」機能が近日中に日本語にも対応予定です。
2.既存の動画を編集・加工:アップロードした動画をベースに、編集・加工ができます。例えば、不要な部分をカットしたり、動画のシーンに合わせてBGMや効果音、字幕を追加したりすることが可能です。また、自分の喋っている映像や音声を取り込みたい場合、これを別撮りにして Google Vids の中にインポートする必要はありません。Google Vids の画面から必要なタイミングでレコーディングを行い、特定のシーンに挿入が可能です。
3.豊富なテンプレート:プレゼンテーション、広告、教育などさまざまな用途に合わせたテンプレートが用意されています。テンプレートを使うことで、より簡単に高品質な動画を制作できます。
4.シンプルな操作性:動画作成アプリは、比較的ITスキルの高いクリエイターでないと使いこなせないイメージがあるかもしれませんが、Google Vids は誰でも簡単に扱えます。ドラッグ&ドロップや、使い慣れたエディターアプリと同様にメニューからアクションを選択できるなどシンプルな操作性が特長です。
動画活用の幅を広げる
Google Vids は、次のような効果をもたらすと期待されています。
・動画制作の効率化:AIの支援により、動画制作にかかる時間と労力を大幅に削減します。
・高品質な動画制作:AIがサポートしてくれるので、専門知識がなくても高品質な動画を簡単に作れます。
・コミュニケーションの活性化:動画を用いることでより分かりやすく、魅力的な情報発信が可能になります。
・業務の生産性向上:研修、プレゼンテーション、マーケティングなどに動画を取り入れることでさまざまな業務の効率化が期待できます。
Google Vids は、まさに動画制作の革命と言えるでしょう。これまで動画制作にハードルを感じていた方も Google Vids を使えば、簡単に魅力的な動画を作成できます。Google Workspace ユーザーの皆さんは、ぜひ Google Vids を活用して、動画制作の可能性を広げてみてください!
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