ハイブリッドワークの推進や、AIをはじめとした新たなテクノロジーの活用のために、さまざまな業界・業種でデジタル化が進み、企業が取り扱うデータは増加している。そのためHDDの経年劣化などによるデータ損失は、企業の業務遂行に多大な影響を及ぼしてしまう。さらに、昨今ではランサムウェアなどのサイバー攻撃のリスクも高まっており、セキュリティの観点からもデータの保護が必要だ。そうした課題を解決する製品が、アイ・オー・データ機器が提供する法人向けNAS「LAN DISK(HDL4-XABシリーズ)」(以下、HDL4-XAB)と、「LAN DISK(HDL6-HABシリーズ)」(以下、HDL6-HAB)だ。
HDD2台を1組のペアとして扱う冗長化技術
HDL4-XABは10GbE/5GbE/2.5GbEに対応し、HDL6-HABは10GbEに最適化された法人向けNASだ。HDL4-XABとHDL6-HABがデータ保護に最適な理由は三つある。
一つ目が高い保証レベルだ。NASの状態をネットワーク経由で監視するサービス「NarSuS(ナーサス)」や、アイ・オー・データ機器が長年の事業展開で培ったノウハウによって、従来機種では3年だった保証期間を5年に延長している。加えて、内蔵ハードディスクに障害が発生しデータを読み込めなくなった際に、保存されているデータの復旧を試みる「データ復旧サービス」を標準添付している。データ復旧サービスでは、ファイルシステム障害といった軽度な論理障害から、HDDの開封作業を要するような重度の物理障害までをサービスの対象としているため、有事の際にも安心だ。
二つ目が同社独自の冗長化技術「拡張ボリューム」だ。拡張ボリュームでは、HDD2台を1組のペアとして扱い、データの書き込み時にはファイル単位で2ドライブに書き込み、データの読み込み時にはファイル単位で常に一方のディスクから読み込む。稼働時間を偏らせ、ペアとなるHDDの劣化の進行度に差を付ける。そうすることで、HDDの同時故障によるデータ消失のリスクを大幅に低下させられるのだ。また、HDDが故障し交換作業をする場合も、使用領域のみをリビルドするため、全領域に対しリビルドするRAIDに比べて作業時間を大きく短縮可能だ。
ランサムウェアの被害を最小限に
三つ目がランサムウェア対策だ。ランサムウェアの被害を抑えるには、ランサムウェアから直接アクセスできないバックアップ先を用意することが効果的だ。HDL4-XAB、HDL6-HABに保存したデータを、同社の法人向けHDD「BizDAS」にオフラインでバックアップすることで、ランサムウェアの被害を最小限に抑えられる。
HDL4-XAB、HDL6-HABは、高い保証レベルや独自の冗長化技術によってデータ損失のリスクに対応できるのに加え、ランサムウェア対策も備えることで、企業のデータを多方面から保護する。