PC

Web会議の質の向上に貢献

 オンラインで会議に参加するのは一般的となっている。しかしWeb会議中の画質は、用いている端末の性能に依存してしまう。対面と同じようにスムーズなやりとりを行うために、コラボレーション関連機能が優れた端末を使いたい。そうしたニーズに応えるのが、レノボ・ジャパンの14インチノートPC「ThinkPad T14 Gen 5」だ。

 ThinkPad T14 Gen 5は、モニター上部に高精度なWebカメラモジュールを搭載するためのエリア「コミュニケーションバー」を備えたデザインを採用している。コミュニケーションバーに搭載されているWebカメラは、最大2,592×1,944ピクセルの高精細映像を届けられる500万画素カメラのため、Web会議における映像の質を向上させられるのだ。

 キーボードに搭載された赤いトラックポイントをワンクリックまたはダブルタップすることで「クイックメニュー」を表示できる。クイックメニューでは、マイクミュートや音量調整といったコラボレーション関連機能に加え、バッテリー充電のしきい値の設定変更を容易に行えた。またボリュームキーに、ポジションバーと呼ばれる突起を追加している。キーボードを見なくてもキーの位置が分かるため、Web会議中の音声調整の際に目をそらすことがなかった。

 高性能なWebカメラとクイックメニューで、Web会議の質の向上と円滑化に貢献してくれるノートPCだ。

コラボレーション関連機能やバッテリー機能の設定変更を行えるクイックメニューを備える。
500万画素Webカメラをコミュニケーションバーに搭載。Web会議の相手に奇麗な映像を届けられる。
ThinkPad T14 Gen 5
レノボ・ジャパン
価格(税込):24万6,400円〜

Peripheral

机やPCから離れてマウスを操作

 プレゼンの際、離れた場所から資料のページ送りをしたり、プレゼン内容の補強として表示するWebサイトを操作したりできるデバイスがあれば、効率的な発表が行えるだろう。そうした要望に応えるのが、サンワサプライのBluetoothリングマウス「MA-BTRING3BK」だ。

 MA-BTRING3BKはPCを離れた場所から操作できるマウスだ。左/右クリックが行える「Lボタン」「Rボタン」や、上スクロール/下スクロールが行える「上ボタン」「下ボタン」を搭載する。実際に使ったが、PCから離れてもマウス操作が行えた。本体は指輪のように装着可能なため、本体を指にはめたままキーボードやスマートフォンの操作もできた。

 また、本製品はPowerPointなどに対応している「プレゼンモード」も搭載している。上/下ボタンを用いたPowerPoint資料のページ送り・戻しなどが可能だ。マウス操作と併せてプレゼンモードを使えば、プレゼンの途中で内容に関連したWebサイトの提示が行える。

 カーソル移動は本体中央の「カーソルセンサー」で可能だ。スティック状なので、長めのカーソル移動をする際もセンサーを何度も触る必要がない。実際に使ってみたが、物理的にカーソルセンサーを傾けられるので操作がしやすかった。MA-BTRING3BKを活用すれば、補助資料を提示可能な説得力のあるプレゼンを実現できる。

本体重量は約16gなので、空中で操作していても重さは気にならない。
本体中央のカーソルセンサーはスティック状なので、素早いカーソル移動も簡単にできる。
MA-BTRING3BK
サンワサプライ
価格(税込):8,470円

Goods

素早い外音取り込みを実現

 フリーアドレス環境でWeb会議を行う際に使うヘッドホンは、周囲のノイズをきちんと消せるものにしたい。加えて、同僚からの声掛けにも対応できるように、外音取り込みにも優れていればなお良いだろう。ソニーのヘッドホン「ULT WEAR」は、その両方の希望をかなえる製品になっている。

 ULT WEARは右側のハウジング部に、触れることで音量調整などが行える「タッチセンサーコントロールパネル」を備える。そしてタッチセンサーコントロールパネルに触れている間、一時的にULT WEARで聞いている音声の音量を絞る「クイックアテンションモード」も搭載する。実際に試してみたが、しっかり音量が絞られたので外音をきちんと聞き取れた。ULT WEARから流れる音声も小さい音量で流れ続けるので、どちらの音声も聞き逃さなかった。

 さらに、ハウジング部に風ノイズを抑える「風ノイズ低減構造」を採用し、風が強い中でもクリアに音声を聞ける。検証時に風と雨が強い屋外でULT WEARを使ったが、ほぼ風や雨のノイズに遮られずにコミュニケーションが行えた。本製品で聞いている音声だけがクリアに聞こえ、通話相手の音声をしっかりと聞き取れた。

 外音取り込みにもノイズ低減にも優れたULT WEARは、フリーアドレス環境や外出先でのWeb会議で活用したい製品だ。

クイックアテンションモードを使えば、ヘッドホンを外さずに外音を聞ける。
風ノイズ低減構造の採用で、風が強い街中でもクリアに相手の音声を聞き取れる。
ULT WEAR
ソニー
価格:オープンプライス

Software

AIでPDFの内容把握をスムーズに

 取扱説明書や会議資料といったように、PDFは多様な使い方がある。多様な場面で使われるPDFの内容把握や文書編集にかかる時間を短縮すれば、生産性の向上に寄与できるだろう。そうした希望をかなえるのが、PDF編集ソフトウェア「Foxit PDF Editor Pro Windows サブスクリプション版」(以下、Foxit PDF Editor)だ。

 Foxit PDF Editorは、AIを利用し、PDFの内容把握・文書編集を補助する「AIアシスタント」機能を利用できる。AIアシスタント機能では、PDF文書の要約や翻訳、単語やフレーズの意味の解説、文章の校正といったさまざまな機能を備えている。本機能を試したところ、契約書といった読みづらい文書や英語で書かれた文書の内容を容易に把握できた。こうした機能はチャットボットに対してプロンプトを入力するまたは、プリセットを選択するだけで、容易に利用可能だ。利用者のITリテラシーを問わずに誰でもAIを活用できる。

 従業員の個人情報が記載されている文書も安全に管理・保存できるように、選択した箇所を恒久的に削除する「墨消し」機能を備えている。また、墨消し機能と同様の機能を持つ「白塗り」機能も備えている。白塗り機能を活用すれば、スキャナーで紙をPDF化した際の画像のゴミや影を除去可能だ。

 AIアシスタント機能と墨消し機能によって、PDFの内容把握・文書編集を容易にしてくれるソフトウェアだ。

ユーザーの操作を支援するAIチャットボットを搭載。PDF文書の作成を支援するのに加え、内容の把握にも役立つ。
PDF内のテキストや画像を選択し、白で塗りつぶせる白塗り機能によって、削除した部分を不自然な形で残さない。

Foxit PDF Editor Pro Windows サブスクリプション版
FoxitJapan
価格(税込):1万3,200円/年
※記事初掲時に販売価格表記に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。