キャリア形成
一般的には仕事を通じて、仕事に必要な能力を取得することだが、最近は、「将来どのような職業に就きたいか、どんな仕事をしたいか」を決め、そこへの道筋を考え、それに必要な能力や資格を取得することを指す。そのためにはまず、現在の能力を把握することが大切で、足りない能力は何か、それを補うにはどのようにすればよいのかを決めなくてはならない。
キャリア形成は個人の力だけで行うことは難しいため、雇用主である企業のサポートが重要だ。企業の人事部は、個人と十分にコミュニケーションを取り、従来のような誰でも同じ人材教育を行うのではなく、個々人にあった教育や経験を積むことができる環境を提供することが重要になる。
厚生労働省も、主に中小企業を対象に、事業主が労働者に対して職業訓練などを計画に沿って実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成するキャリア形成促進助成金の制度を設けている。
(豊岡昭彦)