Microsoft Officeで業務効率アップ!【第3回】
注目度UP PowerPointのグラフをアニメーションする(1)
今回は、PowerPointでグラフをアニメーションするコツを紹介していこう。プレゼンでは、スライドの中でも見て欲しいところが決まっている。グラフをスライドに掲載する場合にも、1つのデータに注目して欲しいことが多いはずだ。そんな時には、ちょっとインパクトが足りない。アニメーションで動かすことで聞き手は、否が応でも注目してしまうはずだ。
文/戸田 覚
グラフはExcelで作成すればOKだ
今回は、グラフの要素ごとにアニメーションを設定していく。単にグラフにアニメーションを設定するだけだと、スライド上にグラフが現れて終了だ。そうではなく、グラフの要素が順次表示されるようにしたいわけだ。
ということで、そもそものグラフ作りをどうすればよいか疑問に感じる方もいらっしゃると思うが、そこは心配不要。Excelで作成したグラフをPowerPointに貼り付けるだけでOK。これで問題なくアニメーションできるようになる。
PowerPointでもグラフは作成できるのだが、使い慣れたExcelを利用した方が手っ取り早いし、そもそもExcelでグラフが出来上がっているときにも流用可能というわけだ。
貼り付けたグラフは、PowerPointの「デザインアイデア」を利用すると瞬時に見栄えがよくなる。
アニメーションを設定する
いよいよ、グラフにアニメーションを設定しよう。まずは、グラフを選択したら、普通にアニメーションを設定する。もちろん、要素を見せるので「開始」を選ぶ。
ただし、グラフの要素を順に見せることを考えると、よく考えて種類を選びたい。僕は、フェードやスプリット、スライドインなどを使っている。今回はスライドインを利用したが、他の効果でも基本的な操作は同様だ。
さて、この段階ではグラフ全体が丸ごとアニメーションで表示されるだけなので、「効果のオプション」を設定する。「連続」を「系列別」にすると、それぞれの系列が順番に表示されるようになるのだ。また、必要に応じて方向も指定しておこう。
これで、要素ごとに順番でアニメーションで動くようになるので、データの伸びなどが実感しやすくなる。表示される系列の順番を変更したいときには、そもそものグラフを作り替えておく必要がある。作例のような棒グラフなら、左から順にアニメーションで表示されるわけだ。
次回は、さらに手を加えてデータが注目されるように加工していく。
※記事中の操作やメニューなどはバージョンや環境によって異なることがあります
筆者プロフィール:戸田 覚
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。