Microsoft 365で業務効率アップ!【第60回】

PowerPointのデザインアイデアを活用しよう(2)


とても見栄えのするスライドが作れる新機能「デザインアイデア」を説明する2回目の記事をお送りする。今回は、いちからスライドを作る際に、テンプレートではなくデザインアイデアを使う方法を紹介しよう。

文/戸田 覚


スライドを白紙で作る

 これまでは、スライドを作る際にテンプレートを使用するか、新規のスライドを作成してデザインでテーマを選んできただろう。その上でデザインアイデアを組み合わせることも可能なのだが、仕組みが複雑になって混乱する。デザインも、ちょっとぐちゃぐちゃなイメージになるだろう。

 ということで、デザインアイデアだけを使う方法を紹介しよう。

 新しいプレゼンテーションを作成する際に、テンプレートを選ばずに「白紙」を選択するのが最初のコツだ。これで、デザインアイデアを使った新しいスライドが作成できる。

 さらに、白紙のスライドが開いても、「テーマ」を選択せずに白紙のままで、デザインアイデアをクリックする。

 これで、シンプルにデザインアイデアを使ったスライドが作成できる。

スライド作成時には、テンプレートを使わないのがコツ

画面のようなテーマも選択しない

表紙のデザインを選ぶ

 最初のスライドを作成する時点で、デザインアイデアを選択すると、表紙のデザインが指定できる。表紙を選ぶと、その表紙に合わせて他のスライドのデザインも選択できるので、わかりやすく作っていける。

 なお、表紙と数枚のレイアウトの異なるスライドを作成しておき、色々な種類のデザインを選択してみるのもおすすめ。ある程度デザインを固めてから作り込んでいけばいい。

表紙のデザインは色々と選べる。中にはアニメーションで動く表紙もある

雰囲気を崩さずスライドのバリエーションを増やせる

表紙から決めていく方法もある

表紙を含めた他のスライドのデザインも固めた上で作成していくのもおすすめだ

SmartArtも自動生成

 デザインアイデアでは、SmartArtのデザインまで自動生成できるのが素晴らしい。まず、SmartArtを作成し、必要な項目を入力する。もちろん、デザインはあとで変わるので適当に作ればOKだ。いったん完成したら、デザインアイデアを選べば、複数のサンプルが表示されるので、好みのものを選ぶだけだ。

 デザインアイデアを使うと、美しいスライドが簡単に作れるようになる。これまでのスライド作成とは、若干作法が異なるので、まずはテストで利用してみて、技を手の内に入れて欲しい。

SmartArtもデザインアイデアで作成できる

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。