Microsoft 365で業務効率アップ!【第85回】

ChromebookでOfficeを使う(1)


最近話題になっているChromebook。GIGAスクール構想により学校への採用が大変盛んになっている。また、スタートアップなどの企業でも導入するケースが見受けられる。個人のセカンドマシンや、テレワーク用に手に入れようと考えている方も少なくないだろう。今回から2回連続で、ChromebookでMicrosoft Officeを使う方法を紹介していく。実は2種類のMicrosoft Officeが使えるのだ。

文/戸田 覚


ブラウザー版のMicrosoft Officeを使う

 Chromebookは、原則としてブラウザーアプリを使うパソコンだ。これが、Windowsとの最大の違いだ。

 とはいえ、Windowsしか持っていない方でも、ChromebookのMicrosoft Officeを体感することは可能だ。ChromeなどのブラウザーからOffice Onlineを利用すれば機能は同じだ。

 Office Onlineは、Microsoftが提供しているブラウザー版のMicrosoft Officeで、なんと完全無料で利用可能だ。Microsoftのアカウントでログインするだけで利用できる。

 Office Onlineは、最近まであまりおすすめできるアプリではなかった。機能が限られるのはいたしかたないとしても、反応が悪く使いづらかったのだ。ところが、最近のアップデートで大いに進化し、とてもレスポンスが良くなっている。

 なお、普段使っているMicrosoft 365やMicrosoft Office 2019との違いについては次回紹介する。

Office OnlineはChromebookの「ウェブストア」から追加する

ファイルはOneDriveにアップロードしているものを使う

Excelやパワポも実用的だ

 Office Onlineは、前記のようにブラウザーで利用してみれば、Windowsでもその使い勝手は把握できる。重要なのは、ファイルがローカルにないことだ。これは、Chromebookの考え方とも一致している。基本的にファイルはクラウド上で利用することになるのだ。

 それによって、Chromebookはログインするだけで簡単に使い始められる。アプリのインストールやファイルのコピーなども不要だ(例外はある)。

 この軽快さが、未来のパソコンを感じさせる。例えば、パソコンを入れ替えた時もとても楽だ。また、人のパソコンを借りることも簡単にでき、会社で複数のパソコンを共有しても使いやすい。

 Office Online+OneDriveを使いこなせば、パソコンとの連携もとても簡単で、ファイルの保存場所すら考える必要がない。

 利用できるのは、Excel、Word、PowerPointなど。OneNoteなども使える。

 次回は、もうひとつのMicrosoft Officeの使い方と、機能について紹介する。

Excelが利用できる

Wordの書類も普通に編集可能

PowerPointではプレゼンも可能だ

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。