Microsoft 365で業務効率アップ!【第131回】
とてもわかりやすいパワポスライドの字幕機能を使おう
今やPowerPointを利用したプレゼンは、ビジネスシーンですっかり市民権を得ている。情報伝達の手段として、スタンダードな方法のひとつとして定着している。さらに、Web会議も定番のコミュニケーション方法として当たり前に使われるようになった。今回は、Web会議でプレゼンを行う際にとても便利なPowerPointの「字幕機能」を紹介していこう。
文/戸田 覚
字幕機能は簡単に使える
字幕機能を使うのはとても簡単で、PowerPointでプレゼンを実行したら、画面を右クリックして「字幕の開始」をクリックするだけだ。
話した言葉が自動で字幕になる
字幕機能を実行すると、スライドショーの画面がやや小さくなり、代わりに画面下に字幕が表示される。
なんと! 話した言葉がそのまま字幕として表示されるのだ。ただし、うまく使うためにはヘッドセットや外付けのマイクがあった方が認識率が高まる。また、周囲の音がうるさくないことが前提になる。さらに、ネットワークへの接続が安定していなければならない。
まあ、それほど難しい条件ではなく、これさえ満たせば話した言葉がそのまま字幕になって、画面下に表示されていく。
滑舌よくしゃべるようにすると、認識率はかなり高くなるはずだ。また、「えー」「あー」などムダな言葉をしゃべらない癖をつけよう。
認識率は相当高いが100%ではない。だが、意味がわかるというレベルならまったく問題ないはずだ。
オンライン会議にはとても役立つ
字幕機能は、オンライン会議でとても役に立つ。参加者が多い場合には、何人かの回線状況がよろしくない可能性がある。つまり、短時間の聞き逃しが発生するのだ。そんな時でも、字幕が表示されていれば、読むだけでわかる。
しかも、音質が良くないマイクやスピーカー、ヘッドセットなどを利用している可能性もあるわけで、字幕は正しく情報を伝えるために大きな価値を発揮するのだ。
Web会議でも普通に字幕を利用してプレゼンをし、画面を共有すれば機能するはずなので、ぜひ試していただきたい。
筆者プロフィール:戸田 覚
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。