レノボ、一気通貫のチャネル販売体制を発表

新事業発表

 4月19日、レノボ・ジャパンは、PC、スマートデバイスを中心に扱う同社と、サーバー、データセンター向け製品を扱うレノボ・エンタープライズ・ソリューションズのチャネル販売パートナー制度を一新し、両社製品の販売支援プログラムを統合した新体制「Lenovo 360」を発表した。

 レノボ・ジャパン レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 執行役員 パートナー事業本部 荒木俊彦氏は、Lenovo 360を展開する背景を次のように語る。「世界や日本に非連続な変化が発生する中で、顧客課題が複雑化しています。具体的には、新型コロナウイルス感染症のまん延を契機とした在宅勤務の緊急対応から始まり、終息後を見据えた恒常的な働き方の変革の検討、ビジネスモデルが大きくデジタルへシフトする中での領域を問わないコンピューティングパワーの活用があります。勤務環境の変化やデジタルシフトをアジャイル形式で実現する過程で、顧客の購買行動も変化し、as a Serviceのビジネスモデルが広がってきています。このような複雑化する顧客課題や購買行動の変化に対し、パートナー企業さまのソリューションと当社の製品・サービスを組み合わせ、レノボグループでは日本国内にとどまらず世界規模のパートナー企業さま向けに提供されるプログラム『Lenovo 360』を発表します。昨今の厳しい環境下でもパートナー企業さまが顧客接点を拡充し、当社がパートナー企業さまと共に成長するために、当社はさらにパートナー企業さまの支援体制を整えます」

製品カテゴリーを横断した支援

 Lenovo 360の取り組みの一環として、レノボはパートナー企業を支える営業組織「パートナー事業本部」を新設した。パートナー企業の支援の在り方を見直し、デバイスからソリューション&サービスまでをパートナー企業専任の単一の担当者が一気通貫で支える体制になる。これによりレノボのパートナー企業は、顧客のニーズに合わせ、製品カテゴリーを横断した複合的な提案活動がシームレスに実現するという。

 最後に荒木氏は「パートナー企業さまと共に複雑化する顧客課題に立ち向かえる環境が、Lenovo 360を通じて整備されたと考えています。当社はより深く幅広い提案をパートナー企業さまと共に進めます」と展望を語った。