従業員の感情を可視化する日本MSの新モジュール
従業員エンゲージメント
日本マイクロソフトは5月18日、オンラインイベント「マイクロソフトが提案する最新の働き方 Microsoft Viva Summit Recap Event」を実施した。本イベントでは、従業員エンゲージメントとパフォーマンスの継続的向上を支援するプラットフォーム「Microsoft Viva」(以下、Viva)の新モジュール「Microsoft Viva Glint」(以下、Glint)が発表された。Glintは7月より提供を開始する。
同社 モダンワークビジネス本部 プロダクトマーケティングマネージャー 加藤友哉氏は、Glintの特長を次のように語る。「組織全体を対象としたアンケートから、従業員エンゲージメントを即座にダッシュボードで可視化します。可視化したデータを基に、従業員エンゲージメントを向上させて生産性を高める改善案を提案します。Glintを活用することで、企業に意見を聞いてもらえない従業員や、十分な頻度で部下の意見を収集できていないリーダー、収集した意見の活用法が分からない管理職といった、さまざまな立場の従業員の課題解決につながります」
Glintは、OutlookやTeamsと連動して従業員の行動を分析する「Microsoft Viva Insights」との併用で、従業員の組織に対する感情と働き方の二つの側面から従業員エクスペリエンスを把握可能だ。「二つのデータを活用することで、組織に関する問題の根本的な原因を特定して、改善が行えます」と加藤氏は活用方法を語る。
生産性向上を支援するAI
同イベントでは、Vivaに次世代型AIを搭載した「Copilot in Microsoft Viva」も紹介した。Copilot in Microsoft Vivaで提供するモジュールを活用することで、三つの課題に対して効果的な対応が行える。一つ目は「優先事項と目標の明確化」だ。Objectives and Key Results(OKR)の自動作成・管理支援を行う「Copilot in Viva Goals」によって実現する。二つ目は「コミュニケーションとスキルのレベルアップ」だ。文章のトーンを任意で変更しながら社内向けSNS「Microsoft Viva Engage」の投稿ドラフトを作成する「Copilot in Viva Engage」と、情報のソースを明確化した上でドキュメントの要約を作成する「Copilot in Viva Topics」が課題の解決を支援する。三つ目は「データを活用した継続的改善」だ。アンケート結果を分析し、隠された課題やその解決策を特定する「Copilot in Viva Glint」によって対応できる。
最後に加藤氏は「AI技術を活用して、ユーザー企業の生産性向上を支援します」と意気込みを語った。