情シスの業務増と人材不足への対策で急成長
Windows 10EOSビジネスを伸ばす切り札にも

PCライフサイクルマネジメントサービス
ピタッとキャパシティ for PC

DX推進やセキュリティ強化が重要な経営課題となっている現在、情報システム担当のリソース不足が深刻化している。その対策として注目を集めているのがアルファテック・ソリューションズが提供するPCライフサイクルマネジメントサービス「ピタッとキャパシティ for PC」だ。今回はピタッとキャパシティ for PCについて、顧客とパートナーの双方にもたらすメリットを紹介する。

PCLCMサービスの需要が拡大中
中小企業の利用も伸びている

アルファテック・ソリューションズ
執行役員
ITサービス事業部
事業部長
荒木靖之

 企業内で運用しているPCの多くは一斉に導入したものではないため、古くなったPCは順次リプレースしなければならず、また故障によるPCの入れ替えも生じるなど、PCの展開や交換への対応は非常に煩雑となる。さらに日常業務ではPCに関するユーザーからの問い合わせ対応や不具合への対応にも時間を取られる。

 こうしたPCのライフサイクルマネジメント(以下、PCLCM)はITマネジメントにおいて基本的かつ重要な業務ではあるが、情報システム部門あるいはその担当者(以下、情シス)にとって負担を最大限に軽減したい業務でもある。

 PCLCMのアウトソーシングサービスを提供するアルファテック・ソリューションズ(以下、ATS)の執行役員 ITサービス事業部 事業部長 荒木靖之氏は「当社ではPCLCMサービスとして『ピタッとキャパシティ for PC』(以下、ピタキャパPC)を提供しており、業種を問わず多くのお客さまに利用していただいています。さらにここ数年はピタキャパPCの引き合いが非常に増えており、これまで大企業のお客さまを中心に利用していただいておりましたが、最近では中小企業のお客さまからの問い合わせが急増しており、導入実績も伸びています」と説明する。

 以前より多くの企業では手間と時間が取られるPCLCM業務をアウトソーシングして、情シスのリソースを戦略的な業務に集中させることが一般的であった。昨今では業種や規模を問わずDX推進やセキュリティ強化が企業共通の優先課題となっており、情シスの業務はさらに増えている。そのためピタキャパPCのビジネスが伸長しているのだ。

4万台のPCを15年間提供した
経験とノウハウをサービス化

 PCLCMサービスの需要は以前より高く市場も大きいため、多くのSIerがさまざまなサービスを提供してきた。その中でピタキャパPCが大企業から中小企業まで、多くの企業に選ばれるのはなぜだろうか。その理由について荒木氏はピタキャパPCのサービスの特長や、利用するメリットについて次のようにアピールする。

「PCの運用はお客さまごとにさまざまです。多くのお客さまに共通する要望に対応するメニューだけを提供するサービスでは、お客さまに満足していただけません。かといって何でも対応しますというサービスでは、お客さまは何を契約すればいいのか判断しにくくなりますし、そもそもどのようなサービスなのか評価できません。そこでピタキャパPCではお客さまのさまざまな要望に応えられるメニューを用意しつつ、個社ごとに異なる要望にも応える柔軟性を備えています」(荒木氏)

 PCLCMに関わるさまざまな要望に応えられるメニューラインアップがピタキャパPCの強みだが、顧客ごとに異なる要望に応えられる内容になっているのだろうか。その疑問に対して荒木氏は、ピタキャパPCが商材化されるまでの経緯を説明する。

「ATSは15年の長きにわたり、大手製造業のITマネジメント部門として大規模なPCLCMを担っていました。具体的にはWindows 7の世代に3万台、Windows 10の世代に3.5万台、そしてWindows 10/11の世代に4万台と、2007年から15年間、3世代にわたってPCLCMの実績を積み上げてきました。お客さまへのサービス提供ではなく、企業の一部門の業務として携わっていたため、全ての要望や事態に対応しなければなりませんでした。その経験と蓄積したノウハウがピタキャパPCのサービス品質とメニュー構成に反映されており、お客さまのさまざまな要望に応えられます。実際にこれまで、ピタキャパPCのメニュー構成でお客さまの要望に応えられなかったことはありません」(荒木氏)

PCを起点にビジネスを深掘り
パートナーの売り方に柔軟に対応

 PCLCMサービスはオンサイト対応でサービス提供されることがほとんどだが、ピタキャパPCはリモート対応でサービス提供される。荒木氏は「リモート対応でオンサイト対応と同等のサービスレベルを実現しており、サービス品質の高さとオンラインならではの迅速な対応、コストバランスなどを、お客さまに高く評価いただいています。またオンラインで解決できないトラブルの場合は、予備機を保管していますので翌日にユーザーへ直接届けるサービスや、ユーザーからの問い合わせに対応するヘルプデスクも提供しています」と胸を張る。

 さらにPCにはセキュリティ対策やビジネスアプリケーション、そしてクラウドサービスの利用などに関連する課題が多くある。こうしたPCLCM以外の要望を深掘りして対応することも、ATSのサービスの強みだ。

 ピタキャパPCは顧客だけではなく、パートナーにもメリットをもたらしてくれる。荒木氏は「例えば、計画・調達・導入のフェーズはピタキャパPCを利用して、運用・管理と保守はパートナーさまが自社対応されるというケースや、運用・管理と保守について上期は自社対応するが、下期は要員が不足するためピタキャパPCを利用したいというケースにも柔軟に対応しています」と説明する。

 このようにピタキャパPCは対応の「柔軟さ」「幅の広さ」「深さ」の三つの強みによって顧客に選ばれている。荒木氏は「間近に迫っているWindows 10のサポート終了に伴うWindows 11搭載PCへのリプレースを契機に、PCLCMサービスの需要はさらに拡大すると見ています。PCの販売にピタキャパPCを組み合わせることで、パートナーさまのビジネスに付加価値を加えて売り上げを伸ばしていただきたいと考えています」と意欲を語った。

「ピタッとキャパシティ for PC」のサービス内容と利用メリットを動画で分かりやすく紹介している。