Microsoft Officeで業務効率アップ!【第111回】

Web会議向きのパワポスライドを作りプレゼンで勝利(2)


前回は、スライドの要素を減らすという基本ルールに加え、スライド番号を振ることで質問を受けやすい環境を整えた。今回は、より説明がわかりやすくなる、ペンやマウスの使い方を紹介する。そもそも、Web会議ではレーザーポインターは使えない。スライドの中を指し示すには、画面上で作業する必要があるのだ。そこで便利なのは、PowerPointに搭載されている「レーザーポインター機能」だ。まずは、その使い方を覚えておこう。

文/戸田 覚


レーザーポインター機能を使う

 レーザーポインター機能を使うのは難しくない。スライド表示中に右クリックして、「レーザーポインター」を選べばいい。画面上に赤い点が表示されるので、マウスを動かして操作する。操作そのものは、実物のレーザーポインターと同じだ。

プレゼンテーションを実施したら、画面上で右クリックする。「レーザーポインター」を選ぶ

画面上に赤い点が表示された。これがレーザーポインター機能だ

ペンを使おう

 レーザーポインターと同じメニューには「ペン」も並んでいる。この機能はレーザーポインターとは違って、画面上に線が残る。

 要所に丸を付けたり、矢印で指し示す程度ならマウスでも簡単に操作できるだろう。2in1パソコンで、ペンに対応している製品を持っているなら、ぜひ専用のペンを使って手書きをしてほしい。スライド上に文字を書けるので、とても説明がわかりやすくなるはずだ。

 プレゼンの機会が多い人は、ペン対応の2in1パソコンへの買い換えを考えてもいいだろう。そのくらい、Web会議でのわかりやすさが向上する。

 なお、ペンで書いた文字は、スライドショー終了後にすべて消すことができる。同じスライドを別の相手に利用する際にも、いちから書き示していけるわけだ。

同じく右クリックして「ペン」を選ぶ

マウスでも文字を囲むような操作なら十分にこなせる

インクの色を変更することも可能

ペンを使えばこの程度の文字は気軽に書ける

ラインマーカーも使える

ペンのボタンを押しながらなぞれば消しゴムも使える(機種による)

スライドショー終了時に、書いた情報を保持するかどうかを指定できる

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。